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2010年7月24日 (土)

海神祭はある

 「民謡に大漁唄がない不思議」の続きである。私が通うサークルで、練習する民謡100曲ほどの中には、大漁唄はない。コメントで書いた「谷茶前」があるぐらいだ。といっても、やっぱり南の島。豊漁と航海の安全を祈る祭りはいろいろある。

 糸満市には、糸満海人(漁師)が航海安全と豊漁を祈願する拝所として名高い白銀堂がある。糸満海人は、明治後期から大正にかけて、沖縄の各地、八重山から奄美諸島など漁に出掛け、そこにも住みついたという。航海安全と豊漁は海人の心底の願いだ。旧正月など祈願にくる海人らでとてもにぎわう。

 沖縄本島の北部には「ウンジャミ」と呼ばれる海神祭がある。大宜味村塩屋(おおぎみそんしおや)や今帰仁村古宇利島(なきじんそんこうりじま)など有名だ。塩屋の「ウンガミ」は集落の豊作や豊漁を願う神事として国の重要無形民俗文化財にも指定されている。

 地域の拝所「アサギ」を巡り、神酒や舞をささげ豊作や健康を祈願する。歌や踊りを披露して祭事を盛り上げる。サバニを漕ぎ競う「ハーリー」が行われ、岸で各集落の女性が、腰のあたりまで海につかり、にぎやかな歌や太鼓で男性の乗るハーリーを出迎える。まだ見物に行ったことはないが、テレビでその模様を見たことがある。

 南部の南城市知念でも2年に1度、「大神宮のウユエー」という伝統行事がある。これは、約230年前に移り住み、住民に漁網を与え、漁の仕方を教えた人物にあやかり祝う行事である。仏壇に海産物を供え、神々への感謝と豊漁、健康を祈願する。こうした祭は、継承されている。

 ただ、沖縄の祭といえば、海の豊漁祈願は少数派である。各地の豊年祭がとっても盛んである。五穀豊穣、豊作の祈願と感謝、種子取祭や人頭税など年貢を無事に納めたことを祝う祭、子孫繁栄、健康など祈願する祭が圧倒的に多いのも事実である。

 

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コメント

でもでも、ハーリーやハーレーは盛んですよね。今各地で真っ最中だけど。あれは航海安全、大漁祈願を込めた海の祭りじゃないんですか?

そうですね。ハーリーと大綱引きは沖縄中の各地域ごとにありますね。海での安全や大漁の祈願が込められているでしょうね。ただ、食糧として食べるために、魚を獲るのは古代からあるけど、漁業としては昔は制限されていたので、沖縄で漁村、つまり漁業を営み生活している村は、少なかったようです。明治30年代でも、糸満、港川、久高、奥武、佐良浜、真泊ていどだったと、小松かおりさんが書いています。『沖縄の市場<マチグァー>文化誌』。

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