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2010年7月27日 (火)

朝敏も嘆くのでは

 先にアップした琉球悲劇の文学者、平敷屋朝敏(へしきやちょうびん)のゆかりの地、うるま市平敷屋で、25日「平敷屋朝敏を偲ぶつどい」が開かれたそうだ。残念ながらまだ参加したことがない。でも、この朝敏の碑が建つ平敷屋の小高い丘には2年前に行った。地域の人が、草刈や清掃をしていて、碑の前にお供えもあり、いまなおとても親しまれていることがわかった。

 平敷屋といえば、エイサーでも有名である。ここのエイサーは、エイサーの起源といわれる念仏踊りの流れがその踊りの中に生きている。いまはどこのエイサーも、太鼓の打ち方から踊りまで勇壮で、派手になっているが、平敷屋エイサーは素朴さの中に、エイサー本来の姿が見える気がする。

 勝連半島の先端にある平敷屋だが、この朝敏の碑の前に立つと、そこから見下ろす位置に、なんと米軍基地がある。原子力潜水艦の基地であるホワイトビーチだ。ことしも、7月16日現在で、すでにここには20回も米原潜が入港している。日本全国で米原潜の寄港は30回という高水準だが、そのうち67%はホワイトビーチということになる。

 そういえば、朝敏の作った組踊(くみうどぅい)、「手水の縁」にゆかりの地、豊見城市瀬長島には、やはり「手水の縁」を顕彰する碑が建っている。ここは、那覇空港に近く、空港に離発着する旅客機が上空を低空で飛ぶ。それだけでなく、自衛隊の陸上、航空基地が近くにある。だから、戦闘機はつねにこの瀬長島方面に飛び立つ。

 歴史的なゆかりの地、景観の素晴らしい地を訪ねても、すぐそばに米軍の基地、自衛隊の基地があるのが沖縄の現実である。ホワイトビーチのある勝連半島の沖は、鳩山政権の時、普天間基地の移設先の候補地にもなった場所だ。

 もし朝敏が生きていたら、この現実をどう見るのだろうか。

 

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コメント

瀬長島の碑はわかりにくいところにあったね~。市の担当者に聞かないとどこにあるかわからなかった。
平敷屋では朝敏は地域の人に親しまれているようだけど、豊見城ではそんな感じはないですね。むしろジョン万次郎の方が根付いている感じ。沖縄はどこへ行っても米軍基地。58走れば左右にフェンス。高速走ってもやんばる入ればまるで基地沿いに走ってるみたい。朝敏はなんていうかね~。「でえじなとーん」。そういえば、普天間の辺野古移設問題の議論の最中にもだれかが投書で書いていた。「瀬長さんが生きていたら、この問題をどうしていただろうか」って。うちなーの先人は偉大なだけに、思いが馳せられますね。(ρ_;)

 平敷屋朝敏が、うるま市平敷屋で今も慕われるのは、彼がこの地の脇地頭を務めていた上に、村の百姓が水不足で困っているので、用水池を掘り、その土を盛ってタキノーという小高い丘にしたそうです。タキノーに碑があります。その碑に刻まれた歌は、農民の背中を流れる汗は滝のようだ、という意味です。つまり、農民の労苦を歌にも詠んでいたところにも、彼が厳しい農作業と貧しさに置かれる農民に共感を寄せていたと思われます。だから、今でも慕われるのでしょう。
 瀬長島は、ただ組踊の「手水の縁」の舞台とした縁から、彼の碑を豊見城市に建てただけなので、それ以上のかかわりはないからでしょう。ジョン万次郎は、沖縄に上陸したさい、半年間この豊見城市にとどめられ、村民とも交流があったそうですからね。
 それにしても、先日も、宜野座村の漢那ダム祭というのに行ったけれど、ちょっと道に迷ったら、いつの間にか両側をフェンスに囲まれた道に入り込み「あれ、ここは米軍基地じゃないか!」とびっくり。あわてて、逆戻りして帰ったけれどね。沖縄を占領したアメリカ軍は、沖縄に基地があるのではなく、沖縄そのものが米軍基地であり、その中に、沖縄の人々がいるという感じだったそうだったというからね。「いいかげんにしてよ」と言いたくなりますね。

朝敏が生きていたら、現代版組踊を書いたでしょう。「執心鐘入り」は「執心格納庫入り」とか「手水の縁」は「アメリカーとの縁」とか・・・。タキノーのことは、行った時お掃除していたおばさんが話していたね。あっちにも碑があるさーって。

( ̄ー ̄)ニヤリ そういう組踊を書けば面白いね。
 いまこのうるま市では、「肝高の阿麻和利」(きむたかのあまわり)という現代版組踊が人気ですね。中高生がダイナミックな歌と踊りを披露しています。阿麻和利さんは、勝連のかつての城主の按司が横暴で、それを追放して城主になったそうですね。だからこの組踊でも、民百姓に慕われた城主と描かれていますね。

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