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2010年9月10日 (金)

「ハイサイおじさん」も遊郭が登場する

 甲子園に沖縄から出場した高校の応援の定番曲に喜納昌吉作「ハイサイおじさん」がある。この曲は、沖縄戦で気がふれたおじさんの話し相手になっていた体験から作られたという。歌詞は滑稽唄というか、ブラックユーモア的な唄である。実は高校生にはとても聞かせたくないような内容がある。というのは、5番の歌詞に、遊郭が出てくるのだ。「ハイサイ(こんにちは)おじさん、昨夜の女郎は香りがとてもよかったよ。おじさんも一度いってみたらどうか。ありあり小僧よ 遊郭のある辻、仲島、渡地は、おじさんはあそこの株主だぞ。あれあれおじさん、毎日そこに入り浸っていたの。私も貧乏のどん底まで落ちるかな」。こんな意味が歌われる。 

 かつて琉球王府の時代、薩摩から来ていた役人によると、那覇の遊郭には、辻1500人、仲島700人、渡地300人ほどの娼妓がいたそうだ。私が、ブログで遊女のことにこだわるのは、民謡にはとても多いからだ。「海のちんぼうら」という曲も、たまに小中学生が祭りで三線で弾くことがある。これも、実はとても卑猥な唄である。「海のちんぼうら」とは「海の螺(にし)」のこと。3番の歌詞に、遊郭が歌われる。「辻のえんどう豆、仲島や豆腐豆、恋し渡地よい福豆」、4番は「辻のえんどう豆、食べてみたかね若者よ、食べてみたけれど味は覚えていない」という意味だ。歌詞の意味を子どもに聞かれると、どぎまぎするのではないかと思う。でも、曲調はとてもとてもテンポがよく、人気があるから、よく演奏されるのだろう。

 いま毎日、稽古している「仲島節」という情唄も、文字通り遊郭の仲島がテーマである。「仲島に渡る小橋は、人通りが多いので、袖で顔を隠して 忍んで行くよ」というように歌う。「吉屋物語」は、薄幸の遊女であり、女流歌人として名を残す「吉屋チルー」の物語だ。「花風」も、遊女と士族の別れのつらさを歌う。というように、毎日、稽古する曲目の中にも、いくつも遊郭と遊女がテーマの曲がある。曲に込められた思いを知らなければ、歌に心が入らない。それで、遊女の話も、いろいろ関心を持っているというわけである。

追記

 沖縄のわらべ歌集を見ていたら、「海のチンボラーぐワー」という唄が掲載されていた。その歌詞を見ると、「海の小さなチンボラー貝(巻貝)が シャコ貝になろうとして、いざり寄ってきたが 側にかわされて 疥癬(かいせん)をかいている」という意味の唄である。玉城村の仲村渠(なかんだかり)で採取したという。これはやっぱり動物植物のわらべ歌に分類されている。lこれなら子どもが歌える唄だ。

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