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2010年11月12日 (金)

沖縄には紅葉がない

 日本の秋といえば、色鮮やかな紅葉だろう。でも沖縄には紅葉がない。なぜなら、秋に色を染めて葉を落とす落葉樹が極めて少ない。ほとんどは常緑樹だからだ。まったくないかといえば、少しだけある。ハゼの木やカンヒザクラ、それにクヮーディーサーである。

       019 公園の木もほとんど常緑樹。写真はガジュマル

 いま「四季の喜び」という民謡をサークルで練習しているが、その中に「秋や野山ぬ紅葉に」とあるので、隣のおじいに「沖縄にモミジはあるんですか?」と質問した。「ないよ、モミジはない」と断言した。つまり、色づく木の葉は少しあるが、モミジはない。だから、大和のように山一面が紅葉するとか、モミジの鮮やかな紅葉は見られない。だからウチナーンチュにとって、紅葉は、雪に次いで一つのあこがれでもある。

     014 ハゼの木は例年色づくが今年は葉っぱが色づく前に大分散っている

     013 ハゼは実がたくさんなるので鳥の餌だ。鳩が10羽ほどとまっていた 

 落葉する樹木にあげたクヮーディーサー(コバテイシ、モモタマナともいう)は、葉っぱが掌より大きい。いま色づき始めた。でもこれは葉が大きすぎるし、色もあまり美しくない。だから紅葉と呼べるほどのものではない、と勝手に解釈している。なぜか、この木はお墓によく植えられている。

 面白いのは、この木が沖縄民謡、琉球古典曲にはいろいろ歌われていることだ。「屋慶名(やけな)クワデサ節」「踊くはでさ節」など。

    002 クヮーディーサーの葉が色づきはじめた。葉は大きい。紅葉より芽吹き始めたときの新緑が一番美しい

 屋慶名クワデサ節は「枝持ちぬ美らさぬよ」と歌われる。枝ぶりがとても美しいという意味だ。たしかに、木は横にしっかり枝が張り、枝ぶりは見事である。この唄は、木の美しさを入口にしているが、実は恋歌である。枝ぶりの美しい木の下で、遊んでいこう、前の浜に舟を浮かべて、美しい女性を乗せて遊ばせよう、という風に歌われる。

  003_2 枝ぶりは確かによいクヮーディーサー

 「踊くはでさ節」は、なぜか木のことは登場しない。「四つ竹」という竹片4枚を使いカスタネットのように鳴らす楽器を持ち琉球舞踊を舞う曲である。「四つ竹を打ち鳴らし、鳴らし、今日はお座に出て遊ぶうれしさよ」という歌意である。

 八重山には「石ヌ屏風節」(いしぬびょうぶぶし)という曲がある。やはり、八重山の代表的な古典女踊りの一つだという。自然の岩山が石の屏風のように立っている様やクヮーディーサーの枝ぶりの見事さに負けない、女性のそぶりの美しさを歌った曲だという。まだ聞いたことがない。

 でも、沖縄にもいろんな木があるのに、なぜクファディサーばかり、民謡でいろいろ歌われるのだろうか。それがよくわからない。

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コメント

沖縄で紅葉を楽しもうと思う方が無理です。ウチナーンチュって「雪を見に北海道に行く」っていうツアーはすごくよく行けど、「モミジ狩りに大和へ行く」っていうツアーは旅行会社の広告にはあるけど、「行ってきた」って聞くことは全然ないですね。クワディーサーの葉っぱは確かに大きくて、たくさん落葉してると掃除したくなります。

大和の紅葉を見たことがない人が、見事な紅葉を見ると、感激モノだと思うけどね。
 クワfディーサーは葉が大きいし、多いから、落葉は掃除が大変だろうね。ただ、お墓にはよく植えられていて、日陰をうくってくれるけれど、家の庭木にはないですね。

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