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2010年11月13日 (土)

遭難した中国人船員を救助する映像を見て

 沖縄の西表島の南方海上で、パナマ船籍の貨物船が遭難して行方不明になり、第11管区海上保安本部の巡視船が中国人の乗組員5人を救助(うち2人は死亡}した模様を写した映像がテレビで流された。第11管区保安本部の撮影だった。25人の乗組員は全員が中国人で、まだ20人は行方不明で安否が心配される。

 映像は、海に漂う船員を必死で救助する様子が生々しく映し出された。こんな映像は、現場で救助にあたる海保でなければ、撮影できないだろう。映像のおかげでこの緊迫した救助の模様がリアルタイムで伝えられた。沖縄に住めば、海保は身近な存在のはずだが、日ごろはその活動についてもあまり知らない。でもこういう映像を見ると、海保の役割と活動がとてもよくわかった。

 それにつけても、思うのは、あの尖閣諸島の中国漁船の衝突事件である。やはり、ユーチューブに非公開の映像が流出したため、見ることができた。報道を見るだけでは、よくわからなかった衝突事件の実相が迫力ある映像で生々しく伝わってきた。なにも隠す必要のない映像だろう。衝突させた漁船の船長らを逮捕したのだから、今回の遭難した船員の救助のように、すぐに映像を提供して放送していれば、よかったのだ。そうすれば、国民にことの真相をわかりやすく伝えることができ、中国側の反発にたいしても、説得力ある対応ができたのではないだろうか。映像流出問題でこんな大騒ぎをすることもなかっただろう。

 それを、ことさら非公開にするから、「国民に知らせたかった」という海上保安官のよる映像流出問題が起きてくる。菅内閣の大失態にもなる。 中国と友好、平和の関係を発展させていくことと、領土問題や漁船衝突事件で、日本の道理ある立場を堂々と主張することとは、なんら矛盾することではない。中国側も、今回の船員の救助に当たり、中国大使館から海保に謝意が伝えられているという。

 中国人の船員の救助について、「中国は、尖閣諸島で衝突事件を起こしながら、今度は船の遭難で迷惑をかけるのか」というような意見が一部で聞かれるが、それとこれとは問題がまったく違う。船の遭難は、人道上も国際的なルールからも、互いに救助に当たることは当然である。琉球王国の時代から、琉球の船も中国の船も、お互いに海上で遭難し、漂着して、救助にあたってきた長い歴史がある。そのことにふれたいが、もう長くなるので、次回に回そうね。

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コメント

中国漁船衝突の映像の公開が遅すぎたんですよ。船長を逮捕拘留している最中に中国側が反発したり圧力をかけていた最中に公開しておけば、中途半端な「船長保釈」などにせず、説得力ある解決策が見いだせたはずです。中国の貨物船の中国人救助の映像が海保の撮影の映像として、全国ニュースでえんえんと「公開」されたけど、あれはマスコミがなんかおかしくありませんか。仰々しすぎるというか。たんなる海難事故の救助の映像でしょう。レキオアキアキさんが書いたような、「海保の役割と活動」をよくわかるためではないんじゃないかと思うんですけど。琉球の中国人の海難救助は昔からあったようですね。石垣島に唐人墓という、艱難で亡くなった中国人を悼む色彩鮮やかなお墓があったと思います。確か。

 漁船衝突事件は、逮捕と同時に公開しておけばよかった。公開をしないから、公開するかどうかが政治問題、外交問題になりややこしくなるでしょう。中国人救助の映像は、海保が提供するのは当然ですが、マスメディアの扱いが、漁船衝突問題があったので、あんなに長々と放送したのでしょう。衝突問題がなく、通常の時期なら、西表島の南方で救助したからといって、全国放送で大きく取り上げないでしょうね。

尖閣諸島問題・・無条件で釈放すべきと思います。

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