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2010年12月19日 (日)

歌って踊れる介護福祉士

 「歌って踊れる介護福祉士!」。最初にこの言葉を聞いたときは「なぜ?」と思ったが、沖縄では、介護福祉士は歌って踊れるのが当たり前らしい。沖縄アカデミー専門学校のキャッチフレーズが「幸咲かせ アカデミーんちゅ 歌って踊れる介護福祉士」である。同校のテレビのコマーシャルで、いつもこのキャッチフレーズが流れる。
 同校のホームページを見ると、6人の若い男女が、三線とパーランク(小さな太鼓)を持ち、歌って踊っている姿が出ている。同校の卒業生の声が出ているが、その一人の働く老人福祉施設の職場は、ほとんどの職員が特技や芸をもっているらしい。この卒業生も琉舞を披露したり、お年寄りに踊りを教えたりしているそうだ。仕事に芸が見事に生きている。
 この専門学校は、カリキュラムの中に、「沖縄の生活文化」がある。なぜなのか?お年寄りの多くは、いまも伝統文化の中に生きて、日常の会話も方言(沖縄語)が中心である。だから、生活に密着した風習や言語など学び、先祖を大事にする沖縄独自の心を養うという。歌と踊りも、その大事な要素なのだろう。
014  数年前に、NHK教育テレビで、沖縄の歌い踊る介護が注目され、紹介されたことがある。老人福祉施設のデイサービスで、約40人のお年寄りが、民謡の「安里屋ユンタ」を楽しそうにみんなで歌っていた。ウチナーンチュのお年寄りは、子どものころから民謡や踊りに親しんでいる。もう体に染みついている。だから、三線や太鼓の音を聞くと、自然に唄を口ずさみ、体が動き出す。
 ここでは「ボケない小唄」という替え歌もある。「♪頭と足腰使う人 絶対ボケません」という具合に歌う。
 施設までは通ってこれないお年寄りには、訪問リハビリを行うが、そこにも歌と踊りが欠かせない。脳梗塞で失語症の後遺症のある人が、大好きな唄には、言葉が出るという。(左の写真は、記事とは関係ない。沖縄のおばさん、お年寄りはみんな、歌と踊りが大好きである)
 沖縄の踊りといえば、早弾きの演奏に合わせて踊るカチャーシーである。踊りながら、指、ひじ、肩の関節の運動を取り入れているそうだ。カチャーシーを踊れば、楽しい気分になり、表情もイキイキしてくるという。歌と踊りの力はスゴイ!
 私の知り合いで三線の教師免許を取っている人は、デイサービスに毎週出かけている。ボランティアで三線を弾き、お年寄りがよく知っている曲を演奏して、みんなで歌っている。
 「沖縄ならではの介護 それは琉球民謡を生かした介護です」。
 大和の各地の老人福祉施設でも、芸能を持つ人を招いて、歌や踊りを披露してもらうことは、よくやっているだろう。でも、沖縄は、介護福祉士が歌って踊れる人がいるところに、沖縄ならではの特徴がある。それに。お年寄りたちが、たんに歌と踊りの芸を見る、聞くことにとどまらず、民謡をみんなで歌い、カチャーシーを踊ることも沖縄ならではだろう。単に見聞きするだけでなく、みずから歌い踊ることによって、楽しさは倍増するし、心も体もイキイキすること間違いなし。
 歌って踊れる介護福祉士から、プロの歌手になった人もいる。宮古島市出身の砂川恵理歌さんだ。私もよく行く豊見城中央病院の老人福祉施設で、介護リハビリ助手として働いていた。2006年に日本テレビの「歌スタ!!」のオーディションに参加して、目にとまり歌手デビューした。末期ガン患者を歌った「一粒の種」がヒットして、沖縄だけでなく、全国各地でも演奏している。
 やっぱり、歌って踊れる沖縄の介護福祉士は、エライ!

 
 

 

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コメント

お年寄りの体には三線の音と民謡がしみついているから、車いす状態でも、手だけでカチャーシー踊っちゃうんですね。それがリハビリにもなるわけです。あと「うれしい時」「楽しい時」にも自然にカチャーシー踊りますね。ウチナーンチュは。そういう思考回路にあった介護なんでしょうね。「歌って踊る介護」って。がんばれ、ニーセター!

 スーパーのイベントで、民謡歌手がライブをする時も、車いすのお年寄りが必ず来ていて、楽しそうに聞いてるね。それに、民謡歌手も、前川守賢こと「元ちゃん」と饒辺愛子さんは、お年寄りの家に出かけて歌うボランティアをしているそうですね。介護には歌と踊りが欠かせないのはよくわかるね。

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