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2010年12月23日 (木)

基地より住民移転とは、アベコベでは

 このところ、菅首相、前原外相と相次ぎ、政府の要人が沖縄に来て、その言動が強い反発を呼んでいる。菅首相は、普天間基地を辺野古沖に移設するのは、県民にとって「ベターな選択」といった。県民の圧倒的多数は、県内反対であり、「ベター」ではなく、最悪の選択である。こんな分かりきったことを、わざわざ沖縄に言いに来るのは、何のためなのか、みんな不信と疑惑の目で見ている。だから、県民は「カン、カン、カン」とアキ缶を叩いて抗議の声を上げた。
 そこへ、さらに前原外相である。彼は、さらに、移設までの危険性除去の対策として、普天間基地の周辺にある小学校、病院、お年寄り施設などを移転させる考えを示し、「知事から要望があれば、政府としてしっかり考えたい」と述べた。これにはまったくあきれた。普天間基地は「世界一危険な基地」である。だから早期に閉鎖・返還すべきである。危険性除去というなら、いますぐにでも、米軍が好き勝手に市の上空を飛び回り、騒音をまき散らす現状に対して、騒音防止協定や飛行ルートを守ることなど、やることはある。
 基地の閉鎖・撤去ではなく、市民生活に必要不可欠な学校、病院などを移転させるという前原発言は、市民・県民の願いとはまるでアベコベの発想である。普天間は居座ったまま、住民の施設を移転させれば、かえって基地はそのまま居座ることになりかねない。
 056 もともと、住民の土地を強奪して勝手に基地をつくったものだ。市民を危険にさらしながら、その危険性を日米政府も認めて返還に合意しているのに、なぜ住民が出ていかなければならないのか。しかも、辺野古移転が進まなければ、基地は固定化するかのような言動は、沖縄県民への愚かな恫喝である。
 沖縄のメディアは、「優先すべきは住民生活で、移転し撤去すべきは危険な基地だ」(「琉球新報」23日付社説)厳しい批判をしている。県民の多数の声を代表するものである。
 左写真は、県内移設反対の県民の総意を示した4月25日の県民大会。 

 おりしも、外務省の外交文書が公表された。1968年の琉球主席公選で日米政府が親米保守派の西銘順治候補を支援する裏工作をしていた事実を示す文書があった。沖縄返還時に原状回復費約6500万㌦(当時のレートで234億円)を日本側が肩代わりしていたことを裏付ける極秘メモも含まれていた。こんな、国民に隠したまま日米でうごめいていた事実が明らかになると、いまの政府の言動にも、その背景に何かあるのではないかと、疑いたくなる。
 菅首相や前原外相に続いて、北沢防衛相、馬淵沖縄北方担当大臣も沖縄に来るという。県民の願いに応える中身はなにもない。仲井真知事さえ「県外移設」の態度を明確にしているのに、ただ辺野古移設の押し付けのために、入れ替わり立ち替わり来るのは不可解だ。
 「普天間移設のことを一生懸命努力しているとアメリカに見せるためではないか」という見方が県内識者からも出ている。しかも「基地より学校など移設を」というに至っては、「アメリカの御用聞きをしているだけではないのか」といいたい気持ちになるのは、私だけだろうか。

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コメント

いやいや、レキオアキアキさんだけじゃないですよ。菅が来てソウスカンを食らったのに、懲りずにすぐ前原が来て「謝罪」して「お願い」する。仲井真がOKといわないとわかっていて、来る。辺野古ができなければ普天間は現状のままにならざるをえない、とまで言う。そして「住民の施設移転を」などとは、怒りをこしてあきれてしまう。住民が危険にさらされていると認識しているのなら、住民が「移転」するのではなく、一刻も早く普天間基地を撤去するのが筋だということは、小学生にでもわかる。う~!わじわじ~するやっさ~!まったく、あと何人、同じこと言いに来るのかね。
関係ないけど、菅は仲井真が1期目の選挙のときの普天間基地問題の公約で「ベストは県外だが、ベターは辺野古だ」と言ったのを知っていて、まったく同じ表現を使ったのかね。
ダメとわかって沖縄に来るのは、確かに我部さんが言うとおりと思うさ~。

 菅首相が、仲井真知事と同じ表現を使ったのは、1期目の公約と言うより、今年の県民大会の前まで、仲井真知事のスタンスとして言い続けていたので、それにのっかったつもりでしょう。でも、仲井真はもうその先に進んで「県外移設」を公約にして当選したわけだから、菅が前の発言を使って「ベターな選択」といったのは、かえって仲井真知事はカチンときたのではないでしょうか。このあたり、やっぱり浅知恵の愚かなところですね。いまの政府が沖縄県民の気持ちがなにも分かっていないことを示すだけですね。

なるほど。じゃあ菅は仲井真が「ベストじゃないけどベターだ」っていう表現をしていたのを知っていたんですね。仲井真にすれば「何を過去のことを」と思うわけですね。私も聞いていて、昔聞いた言い回しだなあ、「ベターじゃなくてバッドしかないのになあ」と思いました。仲井真も「ベターは県内にはないんですよ。バッドの系列しかない」と言ったもんね。そういう認識でだれが何度来ても同じです。

 菅首相も前原外相もとんでもない思い違いをしていると思いますよ。アメリカの顔色だけうかがって、県民の気持ちをないがしろにしていると、とんでもない後悔をするでしょう。だいたい、沖縄の民主党はもう存在価値はなってきていますよね。沖縄の県民は、アメリカの狡猾な軍政と対峙してきた歴史があるでしょう。アメリカのいいなり外交をしていたのでは、この政府ももう未来はないですね。

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