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2011年1月24日 (月)

桜は冬の花、沖縄の桜の不思議

 もう何回か、沖縄の桜について書いたが024 、もう一度、大和の桜と違う不思議をまとめておきたい。
 その1。なによりソメイヨシノは沖縄になくて、カンヒザクラであること。白はなく、ピンクであること。ピンク一色だと、桃の花みたいだ。ただし、同じ木で、ピンクと白が混じって咲いていることがかなりあるのも変である。
 その2。桜前線は南下する不思議。一度寒さがきて、暖かくなってきて咲くので、沖縄でも一番気温の低い北から、それも山の上から咲きだす。だんだん低い所に降りてくるし、北から順次、南でも咲きだす。
 今年も、沖縄本島では、1月7日に開花宣言が出たが、もっと南で暖かい石垣島は12日に開花したという具合だ。桜は春ではなく、冬の花なのだ。これが一番の不思議である。
011  その3。花が釣鐘状になっているので、下に向かって咲く(右上)。花びらが散るといっても、ソメイヨシノのように、風に花びらがヒラヒラと舞う光景はない。釣鐘状の花全体が、ボトリと落ちるので、あまり風情はない。したがって、大和のように、桜吹雪が舞うとか、水面一面に花びらが浮くなどという光景はない。そこいらに、ボトリ、ボトリと落ちている。
 その4。大きな木がない(左)。ソメイヨシノは大木がけっこうある。でも、沖縄戦で焼けた木も多いかもしれない。それにしても、小さな木が多い。八重岳はさすがに古い木が道路の両側に並木になっていて、桜の木のアーチになっている。木の成長が悪いのではない。沖縄は台風がよく来て、風が強いので樹木は上に伸びては折れるから、しっかり根を張り枝を横に伸ばす。桜の木も、ずんぐりしている。大和のソメイヨシノのような大木は、ボキッと折れてもたないだろう。042
 その5。桜の美しさを歌った唄がない。大和では、いまも「桜歌ブーム」ではないかと思うほど作られている。昔から、和歌でもよく詠まれている。でも、島唄には桜を歌った曲はほとんどないといってよい。琉歌はあまり知らないが、わずかに舞踊曲「貫花」の「竹富節」に、「川に流れる桜花をすくいとり貫いて花飾り(レイ)を作ろう」という歌がある。でも、カンヒザクラで、貫花は作れないと思う。不可解な歌詞である。沖縄では、桜が特別の花ではないからだろう。
 その6。桜の木の下で、お花見をしない。沖縄は、よく野外に出て、飲んだり食べたりする。月見も盛んだ。でもお花見はしない。「花より団子」とばかりに、花の下でブルーシートを敷いて、宴会をして騒ぐ、なんていう東京の光景など、ばか騒ぎにしか見えない。
 先日、お花見で行った本部町の八重岳なんか、山に登る道路が桜並木なので、少し大きい車だと、桜の枝が当たり、木を傷つける。車でゆっくり走りながら花を見る。少し車を止められるなら、車から降りて花を見たり、写真を撮る。途中で、桜の下で食べたり、飲んだりは絶対にできない。テキヤは広場にたくさん出ているが、車だしみんな飲む人なんかいない。わが家の近くの、与儀公園、漫湖公園も那覇市内の桜の名所だ。桜まつりがあるが、飲む人はいない。桜を見て、舞台の芸能発表を楽しむ。せいぜい、沖縄そばやカレーライス、ぜんざいなど、学校の父母たちが出店しているので、買って食べるぐらい。それがすべてだ。
 まあ、大和でもお花見をしない地方も結構あるらしいので、お花見がどこでもあると思うのが間違いのようだ。
037  その7。メジロが花の蜜を吸いに群がる(右上)。これは、ソメイヨシノでもある。でも、東京ではメジロそのものがあまり見かけない。だから花見に行ってもメジロが来る姿は見た記憶がなかった。沖縄は、とにかく桜の季節には、メジロが群がるように集まる。どこからこんなにたくさんやってくるのか、と思うくらいだ。
 057 その8。。花が終わると、サクランボがとてもたくさん実をつけ、真っ赤に色づく(左)。一見して美味しそうに見えるが、種ばかりで食べるところがない.。ソメイヨシノも実をつけるようだが、残念ながら見た記憶がない。
 その9。ソメイヨシノはたいてい、お城が桜の名所であるが、沖縄の城跡は、桜の名所と言えば、今帰仁城跡か名護城跡ぐらい。世界遺産の首里城も勝連城跡も中城城跡も座喜味城跡も、みんな桜はほとんどない。庭園の識名園にもない。今帰仁城跡は、すぐ近くの今泊集落の人たちが戦後、桜を植えて育てたという。右写真は、昨年今帰仁城跡に行った時のもの。今年はまだ行っていない。
 その10。桜見物のツアーに、たんかん狩り、ひまわり祭がいっしょに組まれること。たんかんとは、ミカンである。ミカンといえば大和では秋だろう。でも沖縄は冬の今がシーズンだ。ひまわりは当然のことながら大和では夏の花。大和では春の桜と秋、夏の花、果物が、沖縄では一緒の楽しめるというのが、また不思議である。

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コメント

沖縄の桜は本土と違うところがたくさんありますね~。桜の唄がない、とのことでしたが、先日rbcの「民謡で今日拝なびら」で、「沖縄桜日本一」(タイトルは不確か。たしかそういう意味のタイトル)とかいう唄、大和口でしかもヤマト音階でしたが、沖縄の民謡歌手の女性グループが唱っているのを流してました。とってつけた、というか、そういう感じでした。桜まつりは、沖縄ではウチナーンチュがすごい話題にして、みんな見に行きますよね。それはそれで、桜が咲いたことへのうれしさが本土と違う意味であるのでしょう。待ちに待ったという感じの。沖縄の桜まつりには本土から見に来るっていうの、あまりきかないです。なぜならバスツアーは県民向けが多いから。県内バスツアーで一番多いのは桜まつりじゃないでしょうか。

 いくぼーさんが聞いた桜の唄、知らいないです。聞いてみたいですね。沖縄では、桜と言えば、八重岳、今帰仁城跡、名護城跡が「三大桜まつり」といわれるように、北部に多いから、ツアーで行く人多いですね。大和にも、沖縄の桜はPRされているから、この時期訪れて、見に行く人もかなりいると思いますよ。

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