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2011年1月18日 (火)

基地の「負担軽減」叫ぶほど「負担加重」される沖縄の逆説

 日米両政府は、在沖米軍基地の新たな負担軽減策として、嘉手納基地のF15戦闘機の訓練の移転先にグアムまで含めることで基本合意した。ただし、グアムへの訓練移転は、普天間基地の辺野古移設とパッケージだというから、インチキくさい。
 それもさることながら「基地負担の軽減」が声高に叫ばれると、実はゾッとする感じがある。というのは、「軽減」というたびに、負担が加重される現実があるからだ。
 新年の幕開けとともに、米アラスカ州エレメンドルフ基地所属のF22Aラプター戦闘機が12日から3度にわたり合計15機が飛来した。一時配備とやらで、なんと4ヶ月間も駐留する。
 F22ラプターは、ご存じの通り、レーダーや赤外線探査装置でもとらえにくいステルス戦闘機だ。愛称の「ラプター」とは、猛禽類を意味する。なんでこれが愛称なんだよ!と言いたい。まさに世界最強クラスの戦闘能力を持つ。
 米空軍嘉手納基地では、これまでも「負担軽減」と称して、F15戦闘機の訓練を県外に一部移転された。だが、昨年までにわずか10回、1回当たり1週間程度で、参加機は2~6機と少ない(「琉球新報」16日付)。
 このF22は、2007年2月から5月に暫定配備されたのをはじめ、再三飛来している。嘉手納以外の外来機飛来が常態化している。嘉手納基地の周辺の騒音被害は、軽減されたのか? 県環境部の調査でも、2009年度に飛行が制限されている夜間・早朝の騒音発生回数は、大幅に増えている。2010年も増加している。何が負担軽減なのか!

 そこへまたしてもF22の新たな飛来である。F22以外にも、アラスカ州アイルソン空軍基地第18アグレッサー(仮想敵)中隊所属のF16戦闘機6機も飛来を予定しているという。嘉手納基地はいま、滑走路を修理中で、住宅地に近い一本しか使えない。それなのに、F22など外来機が長く駐留し、訓練を続ければ、住民への騒音はいっそうひどくなることは、目に見えている。
 F22は一時配備といっても、4カ月もいて、それが繰り返されている。住民からは「事実上の常駐化だ」という声が上がるのも当然だ。しかも、F15の訓練のグアム移転の合意が発表されたばかりだ。「だましたのか」の声さえ出ている。

 大和では、沖縄の「負担軽減」「訓練移転」というニュースばかり流れると、沖縄も少しは軽減されていると錯覚する人も出だろう。だが、「軽減」の実相はこんなものである。

 嘉手納飛行場に関する3市町連絡協議会は19日、関係機関に抗議と要請に訪れる予定だ。

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