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2011年1月22日 (土)

今帰仁の天底といえば民謡の名曲がある

061_2写真のワルミ海峡の左側は、今帰仁村の天底。

 ワルミ大橋の続きである。橋の今帰仁側は、天底(あめそこ)という地域である。方言読みでは「あみすく」という。天底の名前のつく有名な民謡がある。「今帰仁天底節」という。薄幸の女性をモデルにしており、とても哀感のこもった歌である。
 歌詞は、要旨次のような内容である。
 「♪私が生れたのは、今帰仁村天底である。7つになる年に、叔母を頼って大阪に出た。罪のない私を叔母は朝夕、ムチをあていじめ、家を出された。哀れにも、泣く泣く花街に落ちていった。顔では笑い、心で泣いて、知らない客を相手に花の身の勤めをしている」
 天底の地名がついているが、モデルの女性が生れたのは、実際には同じ今帰仁の吾我山(ごかやま)だという。差しさわりがあるので、天底にしたそうだ。
 島唄に詳しい仲宗根幸市さんが、作者を突き止めたと「『しまうた』をおいかけて」で書いている。料亭に行った際に、歌うと遊女たちが、覚えて歌い広めた。「今帰仁天底節」の曲名がついたそうだ。唄が広がっていくうちに、歌詞も旋律も少し改作されて、作者がつくったものとは、ちょっと変わっているそうだ。昭和の新民謡である。
 私も好きでよく歌う。歌うほどに、気持が入り、いつの間にかウルウルしてくる。
 わが民謡サークルでも、人気がある曲だ。といっても、先日、あるおばあが「この唄、天底の人は、いい気持ちしないはずよ」というではないか。民謡も地名を歌っているからと言って、歓迎されるとは限らない。
 この唄を聞いてみたい人は、ユーチューブで検索すると、視聴できる。出てくるのは男性の唄だが、この唄はやはり女性が歌っている方が味わいが出る。

 

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コメント

以前rbciラジオの昼番組「昼ワク!」があったでしょう。FECの山城智二がパーソナリティーやってた毎日の番組。私はヘビーリスナーで、しょっちゅうメッセージを送ってました。番組に水曜日は必ず民謡歌手の大御所古謝美佐子さんが乱入するわけ。水曜日は彼女の番組「唄ヤビラ語ヤビラ」の収録があるからさ。してから、ある日の放送で「今帰仁天底節」の話になったの。そんで即、私はメールを送りましたね。「美佐子ネーネーの天底節が聞きたい!」って。そしたらそれが読まれて、「え~、私ぃ?そんじゃあ、唄おうか」って、持参してる三線でその場で唄ってくれたんだよ。美佐子ネーネーの「今帰仁天底節」はいいですなあ。その時確か、レキオアキアキさんは部屋で三線の稽古をしていて、唄が始まったから呼びに行ったよ~。覚えてないですかあ?
確かに天底の人にはあまりいいと思われるタイトルじゃないですね。

 ラジオで古謝さんが歌っていたのは覚えてないね。彼女なら上手いでしょうね。
天底(あみすく)という地名のひびきが、唄にあっているというか、味わいがあります。これが実際に生れた「吾我山」(ごかやま)だと、「今帰仁吾我山節」となれば、唄の印象というか、味わいはまた違ったでしょう。いつも一緒のHおじいは、とっても唄が上手いけれど、この唄は、練習するけれど、少しメロディーがずれるわけ。「僕は、舞踊曲が好きだから、こういう情け唄はあまり好きでない」と言っていたよ。

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