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2011年2月 8日 (火)

沖縄はいまも「アメリカ世」か?

 沖縄民謡の大御所だった嘉手苅林昌の歌に「時代の流れ」がある。沖縄の時代の変化を見事にとらえた曲である。琉球王国が中国皇帝に朝貢して、臣従していた時代、薩摩に侵略されて、大和・薩摩の支配を受けた時代、廃藩置県の後は、日本の統治下に組み入れられた。さらに沖縄戦の後は、アメリカ統治にさらされ、1972年ようやく、日本に復帰した。
 小さな島国の琉球は、支配者がたびたび入れ替わった歴史がある。それぞれ時代の特徴を「○○世(ゆー)」というように表現する。
 「時代の流れ」は、次のように歌う。
 「♪唐の世から 大和の世 大和の世から アメリカ世 ひるまさ変たる 此ぬ沖縄(うちなー)」。「♪中国の世から大和の世、大和の世からアメリカ世 不思議に変わったこの沖縄」という意味だ。歌は、この後、沖縄の社会と風俗が様変わりした様子を巧みに歌い込んでいる。ただし、復帰前に作られたので、「アメリカ世から大和の世」はまだ歌われていない。
この後に「大和の世」が付け加えればよいのだろう。
 といっても、ことはそう単純ではない。いまの沖縄は、まだ「アメリカ世」が続いているのではないかと錯覚するような現実があるからだ。復帰によって、形だけは「大和の世」になったのに、日本の政府は、アメリカに弱腰過ぎるからだ。046
 米軍は沖縄をどのように見ているのか。「軍は島全部を基地だと思っている」という(「琉球新報」2月6日付)。これは復帰前に、海軍高官に会った米国防総省次官補代理が受けた印象だ。「島全部を基地」という米軍の認識は、現在でも続いているのではないか。
 それは、あまりにも沖縄の空も海も陸を勝手放題に使っているからである。
 空軍嘉手納基地など、深夜・未明・早朝の飛行は規制されているはずだが、自由に飛び回る。普天間基地では、市の要望を無視して、平気で住宅、学校、病院の上空を低空で飛行する。海での訓練は訓練区域が決まっているのに、区域外で勝手に訓練する。陸上も先の日米共同統合訓練では、パトリオット・ミサイルを公道を使って移動訓練していた。
          写真は、昨年の普天間飛行場の早期閉鎖・撤去を求める県民大会。
 みずから「危険な基地」と認める普天間基地の返還を約束しながら、辺野古に新基地建設をしなければ、動こうとしない。これらは「島全部が基地」という感覚そのものである。
 問題は、沖縄県民の命を危険にさらし、暮らしをぶち壊すような米軍の横暴に対して厳しく抗議しても、日本政府がまったく応えようとする姿勢がないことだ。外務省、防衛省にしても、自治体や県民の代表が要請にいっても、もう米軍の代弁者のような態度しか見せない。
 「琉球新報」2月8日付社説は、区域外訓練を容認する政府見解が閣議決定されたことに対し「無原則極まる米追随だ」と批判した。とくに、「民主党政権下で、自公政権でも見られなかった対米追随と軍事優先が色濃くなっていることに強い危惧を抱く」と断じている。
 これは多くの県民がいま抱いている思いをストレートに代表しているだろう。
 これ以上、付け加えることはない。「沖縄はいまでもアメリカ世ねー」といいたい。

 

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コメント

こちらに来てからなんとたくさんの「県民大会」が開かれ、参加したか、と思います。これほどたくさん、なにかあるたびに「県民大会」を開く県は全国ほかにないんじゃないでしょうか。引っ越して5年以内で、普天間基地問題の県民大会だけでも2回、少女暴行事件に端を発した日米地位協定見直し、米軍k地撤去を求める県民大会、沖縄戦の「集団自決」軍による強制の表記を求める教科書問題県民大会。支配者の強圧はすごいのに、それに屈しない県民の強い意志やたたかいがあるからこそ、政府・アメリカの思惑通りにいかない現実がありますね。
だけどウチナーンチュは大会を開くたびに「こういうのはこれで最後にしたいんですよ」と言ってます。いつになったら県民大会開かないですむ時代が来るのかね。

 ホントですね。沖縄の県民大会とえば、文字通り党派を超えて、自治体、地域ぐるみで参加するのがすごいですね。それだけ、基地の重圧に苦しめられているということでしょう。そういえば、先日もTTP反対の県民大会もありましたね。
 やっぱり「アメリカ世」のような状態が続き、県民の願いが踏みにじられるのでは、県民は声を上げ続けるでしょう。

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