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2011年2月16日 (水)

パラシュート降下訓練の恐怖

 米空軍は065 16日、嘉手納基地で県と市町村の中止要求を無視して、パラシュート降下訓練を行った。前日、嘉手納基地を見に行ったところだったので、この訓練には余計にワジワジする。写真は、琉球放送とテレビ沖縄の画面から紹介する。輸送機の上の光は、太陽ではない。カメラの光である。
 基地に無関係に暮らしている人には、この訓練の怖さが分からないだろう。
 怖さを端的に表すのが、1950年と65年に読谷村で落下物によって人間がつぶされて死亡する事故が起きている事実である。
 65年の事故は、演習中の米軍輸送機Cー130から投下されたトレーラーが、自宅近くにいた同村字親志の棚原隆子ちゃん(当時喜友名小学校5年生)の上に落ち、圧しつぶして死亡させた。圧殺である。この悲惨きわまりない事故に、怒りと抗議の声が全県にわき上がった。

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この事故で,抗議を受けたアメリカ民政府のフライマス渉外局長は、交通事故と同じだと開き直り、県民の怒りはさらに増大したという。
 この死亡した女の子と幼馴染だった人は、今回の訓練について「人間や物がぽんぽん落ちてくる光景は恐怖で今でも鮮明に覚えている」と語っている(「琉球新報」16日付)。
 事故は過去の話だけではない。今年も1月7日、伊江島補助飛行場で実施された降下訓練では、基地フェンスから30㍍も離れた農地に、米兵一人が降りてきたという。
 降下訓練による事故は、復帰後だけで44件も起きているという。
 パラシュート降下訓練は、戦後読谷村で行われていたが、073 事故が続出して自治体や県が訓練中止を求め、1996年のSACO(日米特別行動委員会)最終報告で、伊江島に移転を決定していた。ところが、2007年に続いて、また嘉手納基地で実施された。これで5回目になる。
 米軍は「天候不良」を理由にしているが、16日は、伊江島も好天であり、理由にならない。
 16日は、МC130特殊作戦機から6人の兵士が、次々降下した。
 政府は、口を開けば「沖縄の負担軽減」を言うが、現実は逆である。嘉手納基地では、ステルス性能を持つF22ラプターなど外来機が来て訓練を繰り返すなど、住民への被害と不安は増大している。その上に、パラシュート訓練である。「一歩間違えば大惨事につながりかねない」「負担軽減というのも方便か」という声が噴出している。
 菅内閣は、「例外的」だといって、訓練の中止も求めず、容認している。沖縄の怒りはつのるばかりである。 

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コメント

昨日予算委員会での菅や前原の答弁は、「たかだか30分程度の訓練じゃないか」といわんばかりの印象でした。「今回は例外」と米軍がいうままに抗議も変更要求もせず唯唯諾諾とその言い分を受け入れる。嘉手納での降下訓練はこれで4度目か5度目になるでしょう。もはや「例外」でなく常態化しているんですよ。何かといえば「沖縄の負担軽減」と口にし、「県民に理解を求める」と言う。空々しい。読谷でやって危ない訓練は伊江島でやっても危険だし、伊江島でやって事故を起こしている訓練は嘉手納でも起こりえるんですよ。沖縄の怒りは増すばかりだ。

 「天候不良」を理由にするのは、滑稽ですね。狭い沖縄でいくら伊江島は離島だといっても嘉手納とたいして違わない。実際、とてもよい天候だったのだから。空軍の本拠は嘉手納だから、必要ならいつでも嘉手納でもやるんだと見せつけたいのかな。訓練はどこに移しても、危ないものは危ないですよね。それにしても、政府の対応は情けない。いったいどこの国の政府だよ、と言いたくなりますね。

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