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2011年2月24日 (木)

「天ぷら王国・沖縄」を直撃する値上げラッシュ

 このところ、食用品や062 ガソリンなど値上げが相次いでいる。農林水産省が、輸入した小麦粉の製粉会社への売り渡し価格を4月から18%も値上げするいう。それに、天ぷら油など食用油も、大手のJオイルミルズが、1月に1割強値上げしたばかりなのに、4月からまた15%以上も値上げするという。

 小麦粉と天ぷら油が値上がりすると、沖縄県民にとって一大事である。というのは、沖縄といえば、「知られざる天ぷら王国」であるからだ。とにかく、天ぷらが大好きだ。小麦粉と天ぷら油は、必需品でたくさん使う。だから、値上げには、一般家庭も困るし、とくに天ぷら屋は痛いだろう。
 右写真は、那覇の市場の天ぷら屋さん

 どこの家庭でも、野菜からイカ、カジキ、マグロなどの魚、もずくなど、すぐに天ぷらにする。年中行事でよくつくる重箱料理でも、天ぷらは欠かせない。また、魚を丸ごとから揚げするのも好きだ。街の市場や商店でも、天ぷら屋がやたら多い。
 なんでこんなに、揚げるのが好きなのか、と思うほど。多分、暑い日が多いので、生ものは腐りやすい。だから、揚げるという背景もあるだろう。魚なんか、焼いて食べることはしない。サンマでも、焼かない。揚げるが煮るかだ。003
 左下は、「離島フェアー」で魚の唐揚げを売るお店。
 しかも、天ぷらはご飯のおかずというだけではない。おやつにも食べる。恐らく天ぷらをおやつにするところは、大和では聞いたことがない。でも、でも、沖縄ではフツーのことだ。
 天ぷらが美味しいと評判の南部の奥武島(おうじま)では、ドライブしてきた人たちが、天ぷらを買って、おやつに食べる。
 当然、家で食事としても食べるが、買う量が半端じゃなく多い。わが家など、買っても2種類、4個程度。沖縄では、もう10個、20個単位で買う。家族も多いこともあるだろうが、1人が食べる天ぷらも多いだろう。
 天ぷら以外にも、炒め物のチャンプルーも、沖縄の定番料理だ。食用油をよく使う。食用油なしには、沖縄の食生活は成り立たない。
 沖縄の天ぷら好きは、県民のメタボの一因にもなっているらしい。男性の肥満率は、全国でもトップクラスだ。でも、天ぷら好きは、誰も止められない。
 沖縄テレビの人気番組「郷土劇場」の「Oh! 笑いけんさんぴん」という長寿番組のテーマ曲がある。「わしたウチナーけんさんぴん」の中に、こんな一節がある。
 「♪アメリカ、ソビエト人工衛星上げてる ウチナー負けずに天ぷら揚げよ」
 そうとう古い、1960年代の雰囲気の唄だが、「ウチナーが負けずに揚げるのは天ぷら」である。そんなわけで、小麦粉と天ぷら油の値上げは、沖縄食生活に直接ひびく。
 沖縄戦の後、米軍占領下で物がない時代、天ぷら油もないので、自動車用の「モービルオイル」で天ぷらを揚げ、モーレツな下痢に悩まされたという逸話は有名である。天ぷら油が高くなったからと、またモービルオイルで揚げるわけにはいかない。値上げラッシュをなんとかしてほしい、というのは多くの県民の思いである。

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コメント

天ぷらは「りっか湯」に来るオバーたちも間食用にもってくるし、ゆんたくしてても「医者は痩せろって言うけど、天ぷらはやめられないさね」と糖尿病のオバーたちが言うほど欠かせない県民食ですね。油だけでなく衣になる小麦の高騰も痛いんじゃないでしょうか。なんせ沖縄の天ぷらは衣の分厚さが半端でない。衣に味付けしてあるから、みな天ぷらになにかをつけて食べるということはしません。わが家では麺つゆにつけますが、ウチナーンチュはそういうのにつけないで、衣ごとガブリといくでしょう。モズクの天ぷらなんか、モズクより衣の方が多いですよ。
 それから車社会の沖縄ではガソリンの値上げも困りますね。オバーたちが使うバスにも影響が出るだろうし。
 物価の高止まりはホントにどうにかならないですかね!

たしかに、沖縄天ぷらは衣に味付けしてあるから、ツユとか付けない何も付けないですね。大和の天ぷらの食べ方と違いますね。ラジオ沖縄の人気DJの玉城美香さんも「4月からの小麦粉と天ぷら油の値上げがとても気になりますね」と話していたよ。
 ガソリンはもう高くなってきているから、これ以上上げないでほしいね。

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