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2011年6月14日 (火)

屋慶名ハーリー大会を楽しむ、その2

 屋慶名ハーリーは、東西2隻の舟で競う。スタートは、2隻が揃い、止まってから、スタートではなく、スタートラインに舟を寄せてきて、だいたい揃ったと思えば、スタートの合図が鳴る。だから、スタート地点までゆっくり寄せてきて、止まらずにすぐスタートに持っていければ効率的だ。039_2

 強いチームはすぐわかる。櫂を漕ぐのに力強い。みんなが揃っている。漕ぐピッチが速い。それに加えて大事なのは、Uターンするのに、大回りにならないこと。せっかくリードしていても、大回りして抜かれるチームがある。ときには、あらぬ方向に曲がりだすチームもあった。

中には、大差がついて負けると分かると、ゴール前でUターンして、戻るチームも出る。「○○チームは最後までゴールして下さい。タイムがとれませ~ん」と、進行係がスピーカーで指示して、あわててもう一度ゴールに向かう舟もある。タイムは大幅に遅れる。でも全部のチームをしっかりタイムをとっているのはさすがだ。ところによっては、タイムを計らないハーリーもあるからである。034  屋慶名ハーリーは、糸満、奥武島などのように、転覆競漕や橋から飛び降りて競う特殊なハーリーはない。でも、これはこれで、結構面白い。一般観客席は、会場の正面に設営されていて、よく見えるのでハーリーを楽しめる。029

 一般席で観戦していると、おばあがやってきて「お茶まだだったねえ。遅くなってごめんね」といって、二人分の冷たい缶入りさんぴん茶を持ってきた。「えっ、いいんですか?」「はい、どうぞ、どうぞ」とサービスしてくれた。
 しばらくすると、「これ、おにぎり食べて下さいね」とまたテーブルに置いていくではないか。油味噌入りの沖縄ならではのおにぎりだ。
 「一般客なのに、もらっていいのかなあ。隣が来賓席なので間違われているのではないだろうか?」と少し不安になる。
 しばらくすると、また別のおばあがきた。「汁がまだだったね。遅くなったね。どうぞ」という。「私、来賓ではなく、一般客なんですけれど、もらっていいんですか?」と聞いてみた。「いやあ、関係ないよ」とこともなげに言う。祭りに来た人に、料理をふるまうのは、当たり前でしょう。そんな雰囲気である。観光客が押し掛けるハーリー、ハーレーではこうはならない。ローカルなハーリーだからこそだ。

 持ってきてくれたのは、魚汁だった。さすが漁港だけに、魚の身が大胆に入っている。魚とフーチバー(よもぎ)だけのシンプルな汁。でもとても美味しい魚汁だ。
 ハーリー会場では、花の苗の無料配布もしていた。1人3鉢までもらえる。さっそく2鉢もらって帰った。なにからなにまでサービス満点のハーリー大会だ。

044_2  ハーリーが盛り上がってくると、花笠おばあたちが、テントの前で踊りだした。太鼓と鉦だけで歌いながら踊る。カチャーシーのような踊りだが、少し違う。独特だ。でも踊っている方は、とても楽しそうだ。思わずいっしょに手拍子に加わった。
 三線はない。琉球王府の時代、三線は貴重なものだったので、主に王府に仕える士族たちは三線を奏した。でも、地方の村々の古謡など三線なしで歌われた。地方に三線が入ったのは、明治になり琉球王府が廃された後だという。でも、おばあたちの唄と踊りを見ていると、三線はなくても、十分に歌える、踊れる、楽しめる。
 
 屋慶名といえば、いまは昨年大晦日のNHK紅白歌合戦にも出場したHYが有名人である。この屋慶名を愛し、屋慶名に根を張って全国で活躍する人気バンドである。屋慶名港の待合室にも、HYの名前とマークが壁に記されていた。

 029_2  町を歩くとあちこちに、上の写真のような名前が記されている。バンドの名前そのものが、「東屋慶名」という地名のイニシャルから名付けている。地元の祭りにも顔を出すことがあるので、「もしかして」と思ったが、さすがに見かけなかった。
 まあ、屋慶名には、大綱曳きもあり、エイサーも闘牛も盛んだ。また来たくなる町である。

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コメント

ハーリーは全力で競うチーム、それなりに漕いで楽しむチームと、あくまでも楽しむこと、21年つづいてきた伝統を継承することが先で、「競って勝つ」ことだけが眼目でないところがいいです。とにかくこの日1日屋慶名はおまつり、わらびんちゃーから年よりまで羽目をはずしてお祭り騒ぎしてよい日!なのです!だからその祭りに加わってくれる人は、部外者だろうが、よそのシマから来た者であろうが大歓迎なんでしょう。「この果報をお分けしますよ」ってことなんでしょう。
おばあたちの唄と踊りはとてもまねできませんね。どうしたらあんなに優雅に舞えるのか。掌の返し方、腰のくねり方、足の運び。一朝一夕では無理。
でも屋慶名っこはおばあやおじいになればああいうふうに踊れるんでしょうね。
「HY」のロゴマークを訪ねる旅っていうの、したいです。兼久商店にも行きたいし。兼久商店のなかには「HY」関係のものが一面にあるって。彼らが今でも利用している一銭マチヤだから。全国からファンもくるので、書き込みでいっぱいだそうですよ。
行きたいなあ屋慶名めぐり。

 屋慶名ハーリーは、ハーリーらしいハーリーですね。そういえば、わが郷里でも、昔はそれぞれ部落ごとに神祭(ジンサイ)があって、「今日はこの部落の神祭だ」といって、友だちの部落の神祭にいくことがあったね。神祭のときは、家にも来客があったりして、ご馳走が出たりして、楽しかった思い出があります。祭りの際は、みんなが楽しむというのが、共通しているようです。
 屋慶名といえば、本日の「琉球新報」でも、昔は二つも映画館があったというから、にぎやかだったんですね。HYも、こういうハーリー、エイサー、大綱曳きなど、楽しみながら成長したので、いまでも屋慶名が好きなんでしょう。またあそびに行きましょう。

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