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2011年9月 9日 (金)

八重山の良識を示した「つくる会」系不採択

 石垣市、竹富町、与那国町の中学校で2012年度から4年間、使用する「公民」教科書の選定で、育鵬社版を不採択とすることが決まった。八重山の教育委員の良識を示した。一部の政治勢力が企図した「新しい歴史教科書をつくる会」系の教科書採択は、見事にとん挫したわけである。

 教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)では、玉津会長が教科書採択のルールを改変し、育鵬社の「公民」教科書を多数決で選定した。だが、竹富町はこれに反対し、3市町で、異なる教科書が採択された。八重山地区では同一の教科書の採択に向けて、3市町の教育委員13人全員が9月8日、協議した。その結果、育鵬社版の採択は賛成3人で不採択となった。調査員が推薦し、現在八重山で使用されている東京書籍版を8人の賛成で採択した。与那国町教育長は無責任にも退席した。

 もともと、今回の教科書問題は、政治的な思惑から教科書採択の民主的なルールを改変し、米軍と自衛隊の役割を美化し、国民の人権や男女平等も軽視する現憲法の精神にも背く偏向教科書を「教育クーデタ」のようなやり方でごり押ししようとしたことに問題があった。

 県民は「つくる会」系の教科書に6割が反対し、なにより平和と人権の教育を望んでいた。そんな県民の世論からも遊離し、民意を無視して、教育への政治介入をはかってきたことの破たんを意味する。

 しかも、与那国島への自衛隊配備が計画される中で、「つくる会」系の教科書採択は、自衛隊を受け入れる教育の推進を意図したものではないか、という住民の疑念を高めた。
 住民の中でも、強引な「つくる会」系教科書の採択に向けた動きが明るみに出る中で、世論は急速な盛り上がりを見せた。県内の「琉球新報」「沖縄タイムス」の2紙も、的確な情報提供と企画報道を進めて、世論形成にも大いに力を発揮したと思う。それはまた、県民の総意によって支えられていることでもある。

 ただし、「つくる会」系の教科書採択に執念を燃やす石垣市と与那国町の教育長は、八重山地区の全教育委員の協議で不採択になったにもかかわらず、まだ育鵬社版の採択への思惑を捨てていないようだ。民意に背くそうした策謀はきっぱりとやめるべきである。でなければ、住民の間では、こんな民意無視の教育介入を進める市長、町長への不信感を高めるだけだろう。
 

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コメント

今日付けの琉球新報で、玉津を国会議員の義家弘介が操っていたことがわかった。義家のブログには事細かに八重山地区の教科書採択の動きが書かれている。いままでの教科書採択協議会は「特定の左翼イデオロギーに支配された偏った」協議会で、玉津が強権を振るって改悪した協議会を「やっと教育の場に民主主義が戻った」と称賛している。ところが育鵬社版の公民教科書が最終的に不採択になったことに関して、またブログで「民主主義が死んだ」「俺はたたかうぞ!」「新しい戦いの始まりだ!」などと宣戦布告している。どうりで、石垣市の教委も与那国の教委もいまだに育鵬社をやめるとはいわないわけだ。たかが一人の右翼国会議員が「たたかうぞ!」と力んだところで、県民、住民の平和と人権を求める世論と運動が高めるだけ。も~、石垣市議会は玉津を不信任にする決議採択に動いているけど、そうしちゃった方が一番すっきりするんじゃないの~?ことをややこしくして一番の悪の元凶は玉津だったんだから~。

 義家議員は自民党ですね。まったく白を黒と言うアベコベのデマゴギーです。こんな教育への政治介入で、大事な子どもへの教科書採択を歪めるのはホントに許されないこと。義家議員は、沖縄戦の真実を深く学ぶべきです。体験者の話を聞いてほしい。 たたかう相手が間違ってる。
 まあ、義家議員や玉津教育長も一人で勝手に動いているわけではない。その背後に、右翼的な勢力がいるでしょう。あれだけ悲惨な戦禍にさらされた沖縄に、ふたたび欺瞞的な「愛国主義」「米軍と自衛隊の賛美」「平和と人権否定」の教科書を押しつけようとするのは、県民の4人に1人、全国で三百万の国民を犠牲にしたあの戦争に、まったく反省がないことを示しています。
 沖縄の平和と人権の声、基地はいらないという声をもっともっと高めていかなければいけないですね。

(一)協議会での協議はすべての教科に選定が決定し、各教委に答申され修了した。後日に石垣、与那国両方市長は答申通り採択した。竹教委が、答申されない教科書を採択した。

(二)そのために問題が派生し、混乱を生じているのである。それを教委協会頼みにして、3市町(教育委員)全員による会合を開いてまで協議会の転覆したのである。県教委は全委員による委員会であるなら法的拘束力がある、との意向のようであるが、次に挙げる事項が更なる問題として出ていると言える。 
(1)法的拘束力であるが、協議会で決定し、答申までした措置は拘束力がないのか、これについては竹教委の片手落ちであろうと述べたが、それが指導されないでいる。
(2)しかし教委協議会や合同の委員会であれば、拘束力があるのか、しかも協議会総会といいながら委員会に切り替える仕様は卑怯とも言える。 
(3)更にもう一つ大きな問題は、各教委で決定したことを覆すことが出来るのか、県教委が言っていることは、当初よりその委員構成で、教科書無償措置法のいう協議即ち協議会に当てることであったならば、有効であろう、しかし正当に協議して答申したものに造反が出たから、方法を替えて拘束力ありとすることが、はたして筋だろうか、本末転倒でしかないと思う。
(4)次に本地区は、3市町独立した教委委員会を持っている、即ち教育組合ではないことでことである。 独立委員の決定を、教育組合的発想で覆す手法は、大きな違法性があろう。 委員の数が多ければよいということでもなかろう。 

(三)以上のことから、教委が集まった会合は全く違法的措置であると考える。 このような行政措置が行われることは、国の監督庁も注目するであろうと思われる。 当初の協議会の選定は二つの教委で採択され決定されている。 県教委は」仕切り直して善処されることを切望する。 重ねて言いたい、本問題における指導対象は、竹教委である。

名無しさん。大事なことをぬかしてませんか。もともと、今回の教科書問題は、石垣市の玉津教育長が、「つくる会」系の教科書採択を意図して、これまでの民主的な採択ルールを改悪したことからはじまってます。現場教員による順位付け廃止や無記名投票の導入など、強引に進めたこと。しかも、協議会では、調査員が推薦していない育鵬社の「公民」教科書を合意も尽くさず「多数決」で選定するというやり方そのものが批判を受けています。
 「つくる会」系教科書は、平和憲法を否定するような偏向教科書ですから、真面目に子どもと教育のことを考えれば到底、採択の対象にはならない。世論調査の結果でも明らかです。それに協議会はあくまで答申であり、採択の権限は市町の教育委員会にあります。だから竹富町が不採択としたのは良識ある判断でしょう。
 3市町で判断が分かれたのを一本化するため、3市町の全教育委員が協議して最終決定することは、もっとも合理的な採択の方法でしょう。県教育庁がそれに適切に指導・助言するのも当然ですね。
 今必要なことは、玉津氏らが、民意に背く「つくる会」系教科書を八重山に持ち込もうとした無謀なやり方をきっぱりと反省して、県民、住民の心を大切にすることではないでしょうか。
 今回の八重山の教科書採択について、自民党の国会議員まで関与していたのは、教育への政治介入として重大な問題だと思います。今回の問題の政治的な背景はより究明されるべきでしょう。

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