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2011年10月19日 (水)

どの面下げて沖縄詣で

 野田内閣の大臣と前大臣の沖縄訪問が相次いでいる。北沢前防衛相に始まり、川端沖縄担当相、一川防衛相、玄葉外相と次々に来県した。いずれも、米軍普天間飛行場の辺野古移設をあつかましく押しつけるためである。
 しかし、辺野古移設に反対というのは、県民の総意である。仲井真知事も県外移設を求めていて、受け入れる余地はまったくない。にもかかわらず、入れ替わり立ち替わり、沖縄に来ている。知事や稲嶺名護市長らはきっぱりと辺野古移設は反対、困難だと明快に拒否している。にもかかわらず、沖縄詣でを続けてきた。

 北沢前防衛相は、あきれたことにもはや大臣でもないのに、「どんな困難があってもやりぬく」とまで力説した。本来、どんな困難があってもやりぬくべきは、民主党が選挙で国民に約束した「普天間は最低でも県外、国外」という公約の実行ではないか。あたかも県民が「困難」をつくる妨害者のように描いた発言は、許しがたいものだ。

 一川防衛相にいたっては、沖縄の米軍基地の現実がまるでわからない素人大臣でありながら、辺野古移設のためのアセスメント結果をまとめた「環境影響評価書」を年内に県に提出すると伝えた。県民にたいする挑戦ともいうべきものである。自分の言動の重大さがはたして分かっているのだろうか。そんな疑問さえ浮かぶ。

 玄葉外相は、日本の安全保障環境と沖縄の地理的優位性をあげて、日米合意を進展させたいと述べたという。「地理的」条件から辺野古移設をというなら、米軍基地は永遠に沖縄に置くことになる。地理的といっても、日本列島全体が東アジアの重要な位置にある。九州、本州と沖縄とどれほどの違いがあるのか。ない。なにより海兵隊は日本防衛のため沖縄にいるのではない。軍事の地政学から、押しつけようというのは、まったくのデタラメである。
 だいたい、アメリカの上院軍事委員会さえ、辺野古移設は不可能だと指摘している。

Photo             嘉数高台から普天間基地を見る

 それにしても、これだけ県内移設反対の姿勢がはっきりとしていて、妥協の余地もないことが分かっていながら、ただ「日米合意に基づいて進める」ということだけを言うためになぜ、相次いで大臣らが来るのだろうか。きわめて不可解である。

 考えられるのはただ一つ。それは、辺野古移設のため日本政府が頑張っているという姿勢をアメリカに示すこと。それが一番の眼目だろう。「琉球新報」の2011年10月18日付け社説は、知事防衛相会談について「大臣は米国のご用聞きか」と批判した。そのとおりである。
 

 沖縄に何度足を運んでも、県民の声をくみ取ろうという意思はまったくない。ひたすら、アメリカの圧力に唯々諾々と従っているだけにしか見えない。
 

 アメリカ国内でも上院軍事委員会をはじめ、辺野古移設は不可能などの求める声が広がっている。もともと、沖縄県民を愚弄する頭越しの日米合意を結んだことが間違いだった。だから、日本国民のための政府なら、押しつけではなく、沖縄の声を聞くべきである。辺野古移設の日米合意は見直せ、世界一危険な普天間基地は一日も早く撤去するようアメリカに迫るべきではないだろうか。

 

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コメント

仲井真知事は一川防衛相と会った後「いったい任期中に何人の防衛相に会えばいいんだ。これで五人目だ」って言っていた。内閣が変わるたびに大臣が来て、「沖縄にお願いする」という「声を聞く」という。普天間基地を嘉数高台に見に行く。沖縄側は実直だから、普天間基地の説明や騒音や墜落の危険の実態を何度も丁寧に説明する。そんなん、繰り返してるけど、結局「普天間は辺野古に」でしょ。
 「政府は頑張ってるが、辺野古移設が前進しないのは、抵抗している沖縄県民のせいだ」という構図をつくりたいんじゃないの。
 それにしても東京のメディアは普天間問題を全く取り上げなくなったね。東日本の震災と原発関連で一色。そうしているあいだに、評価書の提出が強行されて、埋め立に向けて着々と進めて行こうという魂胆じゃないの。
 仲井真知事も言ってたけど、そんなことしたら「反基地の声がますます高ま」り、また県民大会だって開くよ。

 何人の大臣が来ても、普天間基地や辺野古の海を見ても、沖縄の声は一顧だにしない。言うことは「辺野古移設に理解を」のオウム返しでは、もう知事や名護市長らもうんざりでしょう。北沢前防衛相が偉そうなことを言った時は「大臣でもないのに」と知事は不快感を示してた。
 「政府は頑張っているのに沖縄が抵抗している」とは、まるで逆立ちした構図ですね。政府が、まるでアメリカの臣下のようになっているからでしょう。
 もし県民の総意を無視して、力ずくでごり押しすれば、県民の猛反発を招くだけ。島ぐるみの運動になるでしょう。

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