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2011年10月 3日 (月)

旗頭のガーエーを楽しむ

 私の住む地域の祭りである真和志(マワシ)祭りが、台風の影響で延期されていたけれど、やっと10月2日に開かれた。祭りの詳しい内容は、例年と同じなので省略する。祭りの最後に、旗頭のガーエー(競演)があった。

111002_195201_2  ガーエーは、お互いに旗頭を舞わせて、気勢を上げ、競いあう。勝敗はつかないけれど、旗頭勝負のような演舞である。
 といっても、頂点に戴く灯籠にはそれぞれ工夫をこらしてあり、重量は全体に50.60㌔もあるという。これを一人で持ち、打ち鳴らす鉦の音に合わせて舞わせながら、持ち手を交代する。若者にとっても、なかなか大変である。風もあるので、バランスが崩れかかると、サスマタで竿を支えて持ち直す。互いに競って舞うのは、見物である。
 地域の人たちもみんな、旗頭の回りに人垣をつくって、「さーさー、さーさー」と掛け声をかけ、応援する。

111002_194901 真和志の4つの地区の青年会が集まった。「山紫水明」の旗字が見えるのは、上間青年会。灯籠はサクラである。この旗頭は、もっぱら各地の祭りに出向いて披露する目的の凱旗(ガイカ)だという。地元の自治会行事では「太平」「豊年」を村旗として使っているそうだ。旗字にも、いろいろあり使い分けているとは初めて聞いた。

111002_195203 「慶祥」(ケイショウ)の旗字は、識名(シキナ)青年会。旗字は「めでたい」という意味を込めている。旗頭には、槍を3つ組みあわせたデザインの三本槍が使われている。これは、古くから伝わる村の守り神の象徴だという。これとは別に、伝統行事の綱引きには「東太鼓、西桜」という伝統的な旗頭があるという。

 「大道無門」とあるのは大道(ダイドウ)青年会。まだ発足して5年目という新しい青年会である。全島旗頭フェスティバルへの出場を目標にしているとか。月に1度は地域清掃も行っているというから、立派である。

111002_194901_2 「五恩」の旗字は、繁多川(ハンタガワ)青年会。一番奥に見えているのが、繁多川旗頭である。灯籠は、地域の5つのウカー(井戸)をシンボルとしている。旗字の「五恩」とは、常に感謝の気持ちを持って行動し、人とのつながりを広げ、発展していくことを願うという意味が込められているそうだ。
 「五恩節」という地元を歌った曲もあるという。青年会エイサーが戦後長らく途絶えていたが、近年再興し、この曲も使った独創的な演目もあるそうだ。

 旗頭のガーエーは、やはり祭りのクライマックスにふさわしい勇壮な演舞である。

 

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コメント

旗頭の文字にはそれぞれの意味が込められているんですね。旗頭は糸満の大綱曳きでも各字の青年会が掲げて、ガーエーやりますね。真和志の旗頭の青年会は大人が多いですけど、糸満ではあの重い旗字を中学生でも持ってますよ。首里の11月の首里城祭でも、各地域の旗頭を小学生が持って道ズネイします。爆竹が鳴らされるのが定番なんですけど、昨日の祭りにはなかったですね。
 上間はたくさん旗頭を持ってるんですね。繁多川はカーが多いし、一年間の行事の際には、各カーを御願してからやるので、大切にしているのでしょう。
 他府県の人にも旗頭のガーエーを見せたいですね!

 旗頭は青年会で行っているので中学生は入ってないのかな。それぞれの地域ごとに、旗頭の灯籠や旗字には、由来があるんですね。上間は、伝統芸能保存会があって棒術、獅子舞も2~300年の伝統があるようです。旗頭のガーエーを見ると、肝(チム)ドンドンしてきますね。ウチナーンチュはみんなそうでしょう。

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