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2011年12月 2日 (金)

こんな防衛大臣は失格だ

 1995年の米兵による少女暴行事件を「正確な中身は詳細は知らない」。こう国会で発言した一川保夫防衛相には、あぜんとした。沖縄県民、国民に衝撃を与えた重大な事件を「詳細は知らない」と平然と国会で答弁するとは! これだけで防衛大臣失格である。

 田中沖縄防衛局長の県民と女性を侮辱する暴言が起きたばかりだ。防衛局長の任命責任も問われていた矢先だ。もともと一川氏は、大臣就任の時から「素人だからシビリアンコントロールになる」と言うほど、とても大臣にはふさわしくない人物であることを示していた。だから、米軍基地の重圧のもとにある沖縄県民の苦しみ、普天間基地の辺野古移設に反対する県民の心など、なにも分かっていないだろうと推測していた。
 今回の発言を見ると、まさにその通りだった。

 田中暴言問題があってからの政府・防衛相の対応はまるで誠意が感じられない。田中を更迭したのは、新基地建設のための環境影響評価書の提出の障害になるからトカゲのシッポ切りをしただけだ。その証拠に、野田首相が、発言には陳謝しながら、辺野古移設は進めると表明している。
 だから沖縄に謝罪にきた中江防衛事務次官は、謝罪をのべながら、移設に向けた評価書の提出を進めると、仲井真県知事を前に表明した。さすが、知事もわずか6分で席を立ち、不快感をあらわにした。田中発言は、評価書提出を女性へのレイプに例えた暴言であり、この暴言に謝罪するなら、評価書提出も断念するといわなければ謝罪にならないだろう。

 一川防衛相も2日あわてて来県したが、95年の事件も「詳細は知らない」とのべるような、防衛相が、よくノコノコと沖縄に来れるものだ。こんな大臣では、謝罪と言っても、なぜ、なにを謝罪するのか、その意味もよくわかっていないだろう。謝罪といっても、うわべの言葉だけであることは目に見えている。
 実際に県知事にあっても、謝罪といいながら「懸案事項には取り組みたい」といい、結局は辺野古移設とそれに向けた評価書提出を方針通り進めるという意思表示である。それに、少女暴行事件についても、「知ってはいたが国会の場だから言わなかった」というような趣旨の弁解をしただけ。これは県知事に対するウソと誤魔化しの発言である。知らないのが真実である。知っていたら、あんな答弁はするはずがないからだ。

 さらに許しがたいのは、一川氏が「今回の発言で大変大きなお荷物を背負うことになった」とのべたことだ。あたかも沖縄県民が無理難題を押し付けているかのようだ。それ以前に、この人物は日本語が分かっていない。大臣はおろか国会議員失格、政治家失格である。

 さすがに県知事は、「県民の尊厳を深く傷つけている。怒りを覚える」、少女事件は「全県民に衝撃を与えた。認識をきちっともていただきたい」と、抗議の意を込めた強い調子で対応し、すぐに退席した。知事の対応も、当然ながら日ごとに厳しさを増している。
 一川氏は、そのあと県議会代表とも会った。県議会は2日、田中暴言問題で抗議の決議を全会一致で可決したばかりだ。当初、自民党が決議に反対していたが、県民の怒りの前に、賛成に回り、県議会の意思として強く抗議した。とくに、一川防衛大臣の責任を明確にすることを要求した。また、謝罪というなら、評価書の提出をやめるべきだとも要求した。当然のことである。

 一川防衛相は即刻更迭すべきである。こんなに県民を侮辱し、傷つけながら、評価書を提出と辺野古移設はすすめるというなら、県民の怒りはいっそう爆発するだろう。

 いま問われているんのは、野田首相の責任である。県民に謝罪するという気持ちが本当にあるならば、アメリカの顔いろばかりうかがって、辺野古移設と評価書提出に固執する態度は根本から改めるべきである。
 

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コメント

95年の少女暴行事件の「詳細を知らない」と国会で平然と答弁する感覚を持つ一川防衛相がいくら沖縄に謝りに来ても、環境影響評価書の年内提出をやめるとはとても言わないだろうと思っていました。それどころか、知事との会談で「今回の発言で大変大きなお荷物を背負うことになった」などと言い、まるで一連の暴言に対する県民の怒りが逆に障害物になったといわんばかりです。しかも「懸案事項に一生懸命努めたい」と、これまた、中江防衛事務次官が評価書の提出を言ったのを繰り返しました。
 一川防衛相は国会で問責決議が採択されそうですが、中央政界ではこの問題はたんなる「政局」でしかなく、これだけ県民の理解が得られないのだから、評価書の提出もやめる、もっといえば辺野古「移設」も断念する、普天間基地は無条件撤去する、というところまで始末をつけて、本当に県民に陳謝した、ということになるんじゃないですかね。
 一川防衛相の更迭は当然だけど、首を切っただけで済む問題じゃないです。

いくぼーさんの怒りは、県民共通の声でしょう。政府も防衛省も、謝罪を口にしても、口先だけ。一川防衛相の問責決議が出されても、その判断は政局の乗り切りだけ。まあ一川大臣ではそれものりきれないでしょう。野田首相の任命責任も重いですよ。
 政府も、こんな事態になって、アセスメント評価書の年内提出なんてできないことはもう分かっているハズなのに、アメリカへの忠誠から固執するばかり。情けないですね。そのアメリカだった、もう辺野古移設は難しいと判断するようになっているのに。民主党政権そのものがもう行き詰ってますね。

こんにちは、またブログ覗かせていただきました。また、遊びに来ま~す。よろしくお願いします

 モンクレースダウンレディースさん。コメントありがとうございました。
今回の森本防衛相も、米兵による女性集団暴行事件を、事件とはいわず、あえて「事故」と繰り返しています。事件なら、米兵が意図して女性に襲いかかったことを意味するけれど、事故なら、なにか偶発的に起こったような意味になります。問題を矮小化しようという意図が見え見えです。こんな防衛相も失格ですね。

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