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2012年1月15日 (日)

「月ぬ真昼間節」を歌う

 首里にある小さなホール、アルテで音楽を愛する人たちが集い、自分の好きな楽器で、好きな楽曲を披露する「ファクトリー」が、1月は14日に開かれた。今月のテーマは「輝」である。2回目のエントリーとなる私は、八重山の古典民謡の「月ぬ真昼間(マピローマ)節」を選んだ。006  アルテでも、新年の始まりは、定番の「かぎやで風」だった。これを演奏しないことには始まらない。しかも琉舞も舞ってくれた。
 「輝」のテーマを聞いた時、これは「月ぬ真昼間節」がピッタリだと直感した。とっても情緒のあるよい曲だけれど、あまりポピュラーではない。「月の真昼間」とは、月が天上にあり、まるで真昼のように照らされる時をいう。なんとロマンチックな表現だろう。歌の内容を紹介する。

「♪月ぬ真昼間や やんさ潮ぬ真干り(スヌマヘリ) 夜ぬ真夜中やハイヘー みやらびぬ潮時(スィトゥグィ)ハイヘー」
(月が真昼のように照る時は潮は干潮で 乙女が人目を忍んで来る潮時でもある)

「♪月に願(グァン)立てぃてぃ 星(フシ)に夜半参り 思いすとう我ん(パヌ)とうハイヘー 行逢(イカ)しゆたぼりハイヘー」
(お月様に祈願して 夜空の星に夜半参りをして 思いを寄せる人に逢わせて下さいと願う)

「♪思いすと我んとう 行逢さんどうあらば あたら我(パ)が命ゆハイヘー とうらばちゃすがハイヘー」
(思いを寄せる彼に行逢さんとあれば いっそ私の命をとられますか)

 「夜半参り」とは、夜中に女性が男性の恰好をして拝所にお参りをして「恋する彼にどうか逢わせて下さい」と祈願することだという。それにしても、命をかけても逢わせてほしいという願いは、なんと激しい恋心ではないだろうか。
           写真は、やっぱり恥ずかしがり屋さんなので目隠しをしています。失礼。
 この唄は、八重山の古典民謡でも難しい曲とされる。でも、一度聴いて歌いたくなり、自己流ながら、ずっとわが家で歌い続けてきた。「他の人にも、下手でも一度は聴いてみてほしい、こういういい曲があることを知ってほしい」という思いを抱いてきた。それで、今回の「輝」のテーマはチャンスかもト思い、無謀にも挑戦してみたのである。
 歌い始めると、三線はやっぱり普段ならなんということはない、単純な前奏からミスばかりで、手が動いていない。でも、歌は緊張しても声は出る。とくに高音を思い切り伸ばして歌うことで、歌詞が表現できる。だから、とにかく声だけは思い切り出した。聴いた人お耳には、どう響いたのか分からないが、歌った本人は三線はダメだが、歌はある程度満足した。
054 舞台では、みんさなんの熱演が続く。今回は、34組がエントリーした。過去最高だとか。この日のために、オリジナル曲を作曲して歌う人も4、5人はいた。スゴイ!

013

 あまりに参加者が多いので、ツレも出演したが、他の人のことは悪いけれど、省略する。
 終わった後、打ち上げ会があり出席した。いろんな人から声をかけられた。
「声がホールの外の上の階まで響いてたよ。こんな民謡は聴いたことがなかった」「心にジーンと響いたよ」「なかなか大作でしたね。また出てよ」「この曲は八重山民謡では最高賞の課題曲ですよ。先生に習っていないでこれだけ歌えればいいですよ」。
 なんだか面映ゆいような声があった。いやいや、自己流だから、先生が聞いたら、ダメだしされるのは間違いない。失敗もたくさんあった。そのなかで、少しでもこの曲が印象に残り、心に響くものがあったとすれば、それはまさしく「この曲の力」である。それだけは間違いない。


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コメント

「月のマピローマ節」の意味って本当にロマンチックで、激しい恋心を歌っていますね。「輝」のテーマにぴったりじゃなかったでしょうか。声もよく出ていましたよ。あれは三線はポロン、ポロンと鳴るのがいいんでしょうね。みんなの心に訴えられたのは「曲の力」じゃなくて、レキオアキアキさんの力だと思いますよ。
レキオアキアキさんはとってもいい作品を発表されるのだから、出場時間をもっとあとにして、客が多いときにしたらいいのに、と思います。来月は8時台でいけるんじゃないですか。
「月のマピローマ節」の時、お客さんがあまり多くなくて、外で練習しててホールにいなかった人も多いですし。とにかく今回は最高のできだったと思います(拍手!)。
 ほかの人たちの発表を聴いていて、「ファクトリーってうまいへたは関係ないんだな、音楽が好きでたまらないっていうひとがその感情の発露としてある場なんだな」って思いました。
 だからレキオアキアキさんもうまくできたかどうかは気にしないで、いいですよ~。

ありがとうございます。「曲の力」があるから、自己流でも声さえ出ていればなんとか歌えたのでしょう。八重山民謡は、また歌う人の力量によって、曲の力は大きく膨らむので、大変です。それだけやりがいがあるでしょうね。まあ人前での演奏に慣れて、三線がミスなく弾けるようにならないと、あまり大勢でない方がいいですよ。
 アルテの出演者は、ホントみんな音楽が好きでたまらない、だからいっしょに楽しみたい、聴いてほしいという人たちの集まりですね。こんな素敵な機会を提供してくれるのは、嬉しい限りです。
ブログをアップしたら、写真が変なところに飛んで行き、修正しようとしても、うまくアップできません。写真説明のあるところに本来はあるべきです。

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