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2012年1月 5日 (木)

首里のお寺に初詣ー2012

 正月3日目に今年も首里のお寺に初詣に行った。那覇市の初詣といえば、波之上宮や護国神社など人が押し寄せる。でもお寺が多いのは首里であり、首里12支寺回りがある。生れた干支によって守ってくれる仏様が定まっているという守り本尊が、各お寺によって決まっている。

 008  今年は辰年なので、首里観音堂(上)がよいというので、出かけた。臨済宗のお寺である。ご覧のとおりすいている。連れ合いが、高齢の母が辰年生まれなので、辰の置物やお守り、おみくじを買った。002  観音堂は、首里城に上がる道沿いにある。改めて寺の由来を見ると興味深い。
 琉球王国が1609年に薩摩に侵攻されたあと、尚久王の時代に、佐敷王子(のちの尚豊王)が人質として薩摩に連れて行かれた。その際、父は息子が無事帰国できたら首里に観音堂を建てることを誓願した。

001_2 その後、王子は無事に帰国したので1618年、首里の萬歳嶺という丘に観音堂を建て、その南に慈眼院(ジゲンイン)を建立した。1645年から毎年、国王が国の安全を祈願し参拝するようになったとのこと。

006  寺の建つ丘というか高台は、那覇市の町や港、海と空が一望にできる。だから、渡航の安全、国の安全を祈願するのには最良と場所であった。御本尊は千手観音菩薩。千手観音菩薩は、すべての人を守り、救うそうだ。

009  琉球古典音楽の「上り口説」(ヌブイクドゥチ)という曲がある。これは、琉球から薩摩に船で渡る旅の出発から、渡航の模様を歌っている。最初にこの観音堂が登場する。
 「♪旅ぬ出立ち 観音堂 千手観音 伏し拝でぃ 黄金酌取てぃ 立ち分かる」
 首里からの旅の出発は観音堂 千手観音を伏して拝んで お酒を杯に注いで 別れをした、というような歌意である。自己流解釈であるが。

007  境内のサクラの木にはたくさんのおみくじが結ばれていた。昨年は東日本大震災もあり、参拝する人たちも、自分や家族の健康、安全、みんなが幸せに暮らせるように願う人が多かっただろう。

 この後、もう一つ同じ首里の赤田町にある西来院にも行った。臨済宗妙心寺派の寺院であり、寺号を達磨寺という。前にも来たことがあるが、改めて由来をネットで調べてみると、なかなか興味深かった。「かげまるくん行状記」を参考にして紹介したい。083   開山は菊隠宗意。やはり琉球に薩摩が侵攻してきた時、王府は和睦をしたいと考え、菊隠宗意を使者に立てて交渉した。薩摩はなおも攻撃をかけてきた。王府は降伏にさいして、やはり彼がその意を薩摩に伝えたという。

020 さらに尚寧王が薩摩に連れていかれた時は、これに随行し、3年後に帰国した。琉球の危難にたいする功績によって土地を賜り、西来院を建立したそうだ。 建立は万暦年間(1573-1619年)とされるけれど、実際にはそれより古く、観音菩薩を本尊とする寺院として儀保にあったとか。明治時代にこの地に移転し、沖縄戦では焼失して1971年に再建したそうである。
 016  干支では卯の守り本尊である文殊菩薩を祀っている。連れ合いの父が卯の年生まれなので、この寺にも立ち寄り、病気治癒を願うお守りを買った。
 達磨寺なので、デーンとなでだるまが鎮座している。みんな体の痛いカ所があれば、だるまのその部分をなでる。黒光りするだるまさんの体も、たくさんの人になでられて、頭やひざはすっかり色落ちしてる。

017 本堂の天井にスゴイ龍の絵がある。聞くところによると、これは「八方にらみの龍」とかいって、どの位置から見ても龍が見下ろしているように見えるそうだ。なかなか迫力がある。

019

 まあ、信仰心はあるとは言えないが、初詣には行くのが習慣になっている。首里のお寺を回ると、さすがにそれぞれ、その由来にはドラマがあり、歴史がある。興味は尽きない。

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コメント

各お寺の由来はそれぞれ調べるといろいろあって面白いですね。観音堂が民謡にまで出てくるとは知りませんでした。昨日、パーマ屋で初詣の話しがはずんだんですよ、美容師さんが三人中二人が首里に住んでるから。でも「首里十二支巡り」なんて知らなかったですね。お寺ごとに干支があるのも知りませんでした。Nさんという人は「天でつながってるからどのお寺で拝んでもいいかな」と言ってました。
 レキオアキアキさんの干支は何ですか?来年は干支にあたってる親族がいないので、おみくじひきにいくだけになりますね。

Nさんがいうように、初詣は近くの神社や寺でいいですよね。大和にいるときは、歩いて行けるお寺にいくと、振る舞い酒が出たこともありました。12支寺回りで、まだ行ったことのない寺もあるので、また行ってみたい。私の干支は猿ですよ。まだ先です。でも猿はどこのお寺が干支にあたるのかな?。

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