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2012年2月10日 (金)

花の街路樹、その1

 花の街路樹編ー沖縄の花だより

沖縄の街路樹には、花が咲く木が多い。寒い冬から、春も猛暑の夏も秋も、四季それぞれに可憐な花が咲いている。散歩をしていても、車で走っていても目を楽しませてくれる。
 長く住んだ東京では、街路樹といえば、イチョウかケヤキがやたら多かった。ケヤキの新緑やイチョウの紅葉もそれぞれに美しいが、花咲く街路樹はほとんど見た記憶がない。
 それに比べて、沖縄は、私の住む那覇市とその近辺に限っても、とても花の街路樹は多い。だから、沖縄に住んでから、花を見るたびに「これはなんていう花だろうか」と、気になりだした。少しずつ花の名前もわかり、親しみももてるようになった。私のブログでも、何回か「花の街路樹」を紹介してきた。
 先に「沖縄の花だより」をまとめたが、街路樹まで入れるとあまりに膨大になるので、「花の街路樹編」として、別編としてみた。紹介は、季節ごとではなくアトランダムである。

南米原産のイペー004_2

 花の街路樹で、2,3月頃に咲く花に「イペー」がある。沖縄でもまだ寒いころから咲きだす。鮮やかな黄色の花だ。花びらは、ラッパ状である。そのラッパが四方八方に向かって咲いている。コガネノウゼンともいうらしい。
 009_2 イペーが、街路樹として道路の両側に植えられ、咲き誇っているのは、那覇市の繁多川(ハンタガワ)地域である。首里城から、谷筋をはさんで対岸にあたる地域だ。
 イペーは、ノウゼンカズラ科に属する。このノウゼンカズラは世界に数百ともいわれる種類があるという。

 「トランペットフラワー」という呼び名もあるという。なるほどその名前もうなずける。わが家のマンションの玄関口にも、このイペーが花開く。
 022 花の街路樹は、沖縄から移民としてたくさんの県民が渡った関係で、南米から贈られてきた南米原産の花 がよくある。だから街路樹にも、南米原産の花木がよくある。このイペーも、南米原産。緑化樹木として、沖縄に導入されたという。ブラジルから、パラグァイ、ボリビア、アルゼンチンに分布しているという。
 中でも、ブラジルでは国花とされているという。 023

 イペーは、黄色だけではない。ピンク色の種類もある。とくに見事なのは、那覇市の県立図書館の駐車場入り口に咲く木である。とても高い木である。
 2011年にイエローのイペーの写真を撮った後、県立図書館に回ると、もうすでにほとんど花は散っていた。この写真は2009年に撮ったものである。
 やはり花はラッパ状鐘形で、紫紅色である。枝端に集まって咲く。公園、庭園、街路樹に適しているという。これも南米から種子が送られてきて、各地で植栽されてい る。
 ブラジルでは、この木は重要な用材の一つで、船舶や電柱、家具、建築などに用いられるとのこと。案内板で、こんなことが記されていた。こちらでは「イッペイ」と表示していた。
 花にはメジロがやってきて蜜を吸っていた。

沖縄的街路樹事情

 ここで、沖縄の街路樹について026 ふれておきたい。というのは、沖縄の街路樹は特別な意味あいがあるからだ。それは、なにより、年間の半分は夏といってもよい暑さに見舞われる。木の葉の多い街路樹があると、緑陰がつくられ、とてもありがたい。沖縄は歩く人はとても少ない。自転車も少ないが、歩く時は、この木陰のありがたさが身にしみてわかる。自動車でも、信号で停車する場合も、木陰で停車したい。木陰と日向では、車内への影響はまるっきり違うからだ。
 街路樹は、枝葉の多いのが緑陰をつくるのに適している。といっても、あまりに木の葉が茂りすぎて、信号をすっぽり隠しているところが多い。標識も隠れている。右写真の通りなんか、もういつも茂りすぎて、信号も標識もよく見えない。樹木で信号が隠れるなんて、交通安全上は大問題だ。だが、沖縄の樹木の生長は半端じゃない。だから、信号が見えにくいなんて、いちいちいってはいられない。
 年1回は剪定する。それも丸坊主にするほど、枝と葉を伐る。
「もっとたびたび伐ってよ」といいたいが、そう簡単じゃない。予算のことだけではない。別の問題が起きるからだ。
 伐る時には、剪定のための作業車が道路を一車線、完全に閉鎖する。そのため、必ず交通が渋滞する。車で走っていて渋滞している時、「なぜだろうか」と思うと、だいたい街路樹の剪定だ。交通の少ない夜に作業というわけにはいかない。危ないからだ。まあ、「よんなー、よんなー(ユックリ、ユックリ)」気長に運転するしかない。それがウチナー街路樹事情である。

012

燃えるような花木・ホウオウボク

 真夏に咲く花といえば、沖縄ではなんといってもホウオウボクである。鳳凰木と書く。那覇市内の街路樹ではもっとも多いだろう。「ホウオウボク通り」があちこちにある。なぜかといえば、上の写真で見るように、樹形は笠のような形をして、大きな枝葉をたくさんつけるので、樹下は夏でも涼しいからだ021
 熱帯三大花樹の一つだという。マダガスカル原産で、熱帯地方では、街路樹としてよく植えられている。沖縄でも、それにならっている。
 花は鮮やかな赤である。しかも、たくさん花が咲き誇るので、見た目には少し暑苦しいほどだ。
 わが家の近くの大通りも、ホウオウボクが立ち並ぶ。花咲くころは、街の大通りが、燃えるような赤い花々の通りとなる。

 ただ、2011年は5月の2号台風が沖縄本島を直撃した。猛烈な暴風が大量の海水を運び、あらゆる樹木と花木にも襲いかかった。例年は、強風が吹いても、そのあと大雨が降るので塩水が流される。ところが今回は暴風のあとも雨はない。塩水は降りかかったままだった。一夜にして、沖縄中の公園や街路樹、山野の樹木が茶色に変色してしまった。塩枯れしたのだ。
 こんな光景は、沖縄に移住して初体験である。ホウオウボクも葉枯れして無惨な姿をさらした。
 ところがである。1、2ヶ月のあと、枯れた枝葉の後から、新しい葉がいっせいに芽吹いてきたではないか。しかも、梅雨明けの7月からは、鮮やかな真っ赤な花を開かせた。たちまちのうちに、あっちでもこっちでも、見事なホウオウボクの花が咲き誇る姿が見られた。

005  それにしても、咲き方が例年以上にスゴイ。上の通りに咲いている写真は、その時のものである。どのホウオウボク通りをみても、燃えるように咲き誇る。もはや暑苦しいほどの咲き方である。
 それには理由があった。台風で塩枯れしてしまった花木は、樹木の本能というのか、生き残るために、これまで以上に新芽をつけ、花を咲かせるようになったのだ。新聞でも、そのような見方が報じられた。まことに、けな気である。
 左の写真は、ホウオウボクではない。その花木の下に咲いていたサンダンカである。この咲き方も、尋常ではない。004_3
 サンダンカの名前の由来は、花が年間3回咲き、花柄も3段になるから。こちらは、ほとんど年中咲いている気がする。でも5月から2月頃咲くというから、咲かない期間が短い。庭や公園にとても多い。
 もう一度、話はホウオウボク戻る。花が終わると、青くて長い剣のようなサヤがたくさんなる。やはりマメ科の花だ。サヤはすごい数である。これが、冬にかけて、色が茶色に変色し枯れたようになる。008_2
 「このサヤって、何かに使えないのかなあ」と見るたびに思う。沖縄に来る同級生に、このホウオウボクと巨大なサヤエンドウのようなシロモノの話をすると、「実が入っているの?」と聞かれた。でも写真で見るように、中には何も実のようなものはない。

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