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2012年2月11日 (土)

花の街路樹、その3

真っ赤に燃えるデイゴ 
 

 沖縄といえば、なんといってもデイゴだろう。公園にも多いし、街路樹にも多い。ずんぐりした樹形で、根も広く大きく地表に盛りあがる。
 この近辺では、那覇市から豊見城市を通り、糸満市に抜けていく県道7号線は、デイゴの並木が続く。私は勝手に「デイゴ通り」と名付けている。デイゴは、4月下旬に咲く。南島らしい華麗な花である。県花だけに那覇市内でも、たくさん巨木がある。しかし、深刻な問題がある。害虫のヒメコバチにやられて花が咲かない木、枯れた木が多い。  2011年は咲くのも遅く、おもろまちにある新都心公園のデイゴが咲いていると聞いたので見に行った。写真がそれである。

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 デイゴの木の東側にあたる部分で、たくさん花が開いていた。デイゴは年によって咲き方が異なる。デイゴの花にはメジロがたくさん飛んできていた。盛んに花から蜜を吸っている。 
「♪デイゴの花が咲き 風を呼び 嵐がきた」とtheboomの名曲「島唄」でも歌われている。
 デイゴのたくさん咲くかどうか
で、台風が多いとか少ないとかいうけれど、ホントかどうかわからない。010_2


 沖縄のデイゴにとって由々しき問題が起きている。それはヒメコバチという害虫がデイゴの木について、花を咲かせなくし、さらには大木を枯らせていることである。
 漫湖公園でも4年ほど前に、木が枯れてきて何本もデイゴの大木を根元からバッサリと伐り倒した。痛ましかった。
 ヒメコバチは瞬く間に、本島に広がったようだが、この害虫からデイゴの木を再生させる方法はある。薬剤を幹に注射すればよい。
ただし、薬剤の費用がとても高い。デイゴの木もたくさんあるので、那覇市などまだ、再生の動きは出てこない。誇りある県花が、ヒメコバチにやられて、花が咲かない、枯れていくのを放置してよいのだろうか。心を痛めている人は多い。

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 石垣島や竹富島では、もう5,6年前からヒメコバチにやられてデイゴは咲かなくなった。なんとかデイゴを再び咲かせたいと、竹富町では、2010年に島のデイゴに薬剤の樹幹注入をしたという。薬剤だけで1回200万円もかかるそうだ。竹富島だけで、何百万円も費用がかかるが、町には予算がない。それで、何と公民館からお金を借りて実施したそうだ。なぜ公民館が金持ちなのか? 昨年4月下旬に、30人ほどで薬剤をデイゴの樹幹に注入した。
 デイゴはたちまち元気を取り戻し、葉が青々と茂った。そして、2011年3月には、見事に花が咲いたという。私たちが竹富島にいった3月12日、真っ赤なデイゴの花が、少しだが咲きだしたところだった。

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 竹富島のデイゴの再生には、多くの人たちの支援の輪があった。「竹富島のデイゴを救おう」というブログでの呼びかけも行われた。格闘家の長洲力の関連商品の収益も一部を寄付したらしい。デイゴチャリティーコンサートも開かれた。
 町役場の職員が、ラジオで語っていたことによると、支援が広がり募金が何百万円も集まり、公民館にも借りたお金を返済できたという。
 竹富島では、学校の卒業式にデイゴの花をいけて、卒業生をおくる習慣があったという。デイゴが咲かないと伝統行事も途絶える。でも、2011年3月14日の竹富中学校の卒業式は、デイゴがいけられ、卒業生を見送ったという。
 やっぱり県民はデイゴには、特別の思いがあるのではないだろうか。

冬に咲く街路樹・オオバナソシンカ

 冬に咲く街路樹は少ない。例外がオオバナソシンカである。漢字で書くと「大花蘇芯花」。マメ科の花木だ。中国原産の高木で、沖縄で見られるソシンカの仲間の中で、最も鮮やかな大きな花を咲かせる。

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 花の形がランに似ていることから英名でオーキッドツリーとも呼ばれている。また葉っぱの形が羊のひづめ(蹄)に似ていることからヨウテイボク(羊蹄木)とも呼ばれているという。ネットの「海洋博公園みどりの王国、都市緑化植物図鑑」から紹介した。

熱帯・亜熱帯に生育する植物で、公園樹、街路樹などとして利用されているそうだ。確かに沖縄県内では各地に街路樹として植えられている。 

当初、この花の名前がわからなくて、ネットで調べていると、そっくりの花があった。最初はこれかと思った。それは「ムラサキソシンカ」という。
 中国やインドが原産で熱帯から亜熱帯に広く植栽されている落葉低木である。紅紫色の花を咲かせる。「ソシンカ」の花の色は、白、紫、紅紫までいろいろあるという(ネットの「沖縄花図鑑」)。

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 私が見たのはエンジではあるが、紫色のソシンカは見ない。図鑑で確かめると、やはりオオバナソシンカが正解だと思う。

 「花の島」といわれる沖縄でも、さすがに真冬に咲く花は限られている。

 カンヒザクラや梅は冬に咲くが、これらは街路樹にはない。だから、街路樹で冬に咲く花といえば、この花が代表格である。

 いま咲き誇っている。那覇市内の泉崎というところの、「りうぼう」というスーパーのある通りが、この街路樹が立ち並んでいる。いわば「オオバナソシンカ通り」といってもよいくらいだ。写真はこの通りの花である。

 ただし、この花は、前から気になっていたけれど、花の名前が分らなかった。
 気になっていたといっても、美しさからではない。冬に咲くので珍しい。それと、実は花が咲いても、全体の姿はあまり美しくない。なんかすっきりしない。その理由は、木の葉がたくさん茂っているなかに、花を開かせるので、花が目立たない。木の葉が花の美しさを邪魔している。012_3

 花びらだけに接近してみれば、それなりに美しい。エンジの色合いはよい。でも、花木として見ると、美しくない。「もう少しすっきりしろよ」と言いたくなる。
 写真を撮っていると、おばさんが通りかかったので「この花はなんていう花ですか?」と尋ねた。「これは昔からある花ではないわね。新しい花だと思いますよ。なんだったかなあ。なんとかけサクラ。確かそういったわね。ああそうそう、南洋サクラっていうんじゃないの」と教えてくれた。
 帰ってから調べてみると、南洋サクラは別の花のようだ。図鑑でみると、オオバナソシンカであることがわかった。
 まだ花の街路樹のすべてではない。でも、身の回りにあるのは、こんな花木である。四季に応じて花の街路樹が楽しめるのも、沖縄ならではなのかもしれない。

 終わり

二〇一二年二月七日  文責・沢村昭洋

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