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2012年3月11日 (日)

アルテで「絆」を歌う

 恒例のアルテミュージックファクトリーの3月のテーマは「絆」。大震災にちなんだテーマだが、いざ選曲となると、歌三線ではぴったりくる曲がなく悩ましい。「新デンサー節」にした。

001  この唄は、沖縄の歌三線の賛歌である。民謡の大御所、登川誠仁の作である。歌三線は、世間に広く知られている。みんなで心一つに合わせて、学んできた唄を歌い、世のためにつくそう、と歌う。そういう互いに力を合わせて、世のために尽くそうという心が、絆であるという思いから選曲した。

 歌三線は、曇っている心も明々と照らし、心晴ればれとなる、いつも若々と、笑って人生を歩んでいける、というような歌詞が続く。

 でもいざ三線を弾いてみると、手がやっぱり動かない。アップテンポの曲だけれど、案外簡単だから、いいと思った。なのに、緊張したのか、思い通りに手が動かない。ミスが続く。囃子三板は、つれあいがやってくれ、聴衆の手拍子で三線のミスは、目立たなくなった。いつまでこの乱調は続くのだろうか。

007  次は、ツレの順番だ。beginの「パーマ屋ユンタ」。就職で島を出る女の子を幼いころから見てきたパーマ屋との「絆」を歌っている。三線がツレの歌を邪魔しないように、バチではなく、手の爪で弾いた。こちらは手が動いて、それなりに上手く弾けた。ツレの歌は声がよく伸びて、みんなの心に届いたのではないだろうか。

 今回、はじめて私は紅型の法被、ツレはかりゆしウエアー姿を披露した。「夫婦万歳のようね」と評された。

022  打ち上げの二次会も、たちまち好きな音楽を披露する場になった。懐かしいフォークソングなどで盛り上がった。「歌三線もよってほしい」と即され、もう一度三線を手にした。今度は「永良部百合の花」。こちらも手拍子、囃子をもらって、あまりミスなく演奏できた。

 このファクトリーは、ギターの演奏が多い。洋楽系が多い。島唄は極めて少ない。まあ、まだまだ満足に弾けないが、歌三線のよさを少しでも知ってもらうために、挑戦を続けたい。

来月のテーマは「友」。さあ、なんの曲にするか、いくつか候補を上げながら、まだ迷っている。

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コメント

「新デンサー節」はテンポが速いので、一度間違えると次の手が動かず、難しいですね。一度歌い直したけど、それでも間違えたので、私が「うまちさびら!(お待ちください)」ともう一度中断させて、「よんな~どう」と声をかければよかったです。これからもああいうような時は、仕切り直して歌い直しましょう。
「パーマ屋ゆんた」は就職で本土に行くんじゃなくて、進学ですね。「♪合格祝いもあげんとね」と歌いますから。大学進学は、沖縄では東京の大学に進学する人が多いです。「パーマ屋ゆんた」の方は三線はスムーズにいきました。囃子があったので、マイクを使った方がよかったんじゃないですか。心配された弦の緩みがなくてよかったです。二次会の「永良部百合の花」がのりがいい曲で手拍子が出ましたね。
「友」は早弾ができれば「ちょーでー小節」ができるといいんですけどね。
アルテはギターと洋楽が多いけど、沖縄でやってるんだから、もっともっと、沖縄の音楽=歌三線が披露されてもいいと思います。頑張ってください。

 仕切り直しを何回もするようではダメですよね。もっともっと修行しねいとね。「兄弟小節」は「友」のテーマには一番ふさわしいけれど、これは練習でもまだ満足に弾けていないので、ムルムリでしょう。
「パーマ屋ユンタ」の女の子は、就職でなく進学ですね。内地は東京だけでなく、関西も多いでしょう。
弦のゆるみは、やはり弦を通常は「C」の音、「4」に合わせているのを、「パーマ屋ユンタ」は「6」に上げているから、どうしても緩みますね。演奏中も少しは緩んだでしょうが、3弦のバランスが崩れるほどではなかったようで、よかったです。アルテで歌三線のよさをもっとアピールできるようにに、チバリヨーですね。

はじめまして。

元アルテ職員のsugisonoです。

ファクトリー「絆」、ご出演お疲れ様でした!

私も来月辺り、落ち着いておりましたら、出演したいと思っております。

いつの日か、レキオアキアキさんと共演させていただける日を夢見ております♪

ブログの更新も楽しみにしております☆

sugisonoさん、コメントありがとうございます。
落ち着いたら是非、アルテで八重山民謡を聞かせて下さい。
まだ、人前ではろくに手が動かないので、共演など恐れ多いことですが、勉強させていただけると幸いです。

来月のファクトリーには是非参加したいと思っております♪
それから、原稿を読ませていただいて、改めて感動し、「もっと多くの方に読んでいただきたい!」強く思い、勝手ながら、
私のブログ(http://sugisonookinawa.ti-da.net/
にてご紹介させていただきました。明日、急に、アクセスが増えるかもしれませんが、ビックリなさらないでくださいね(笑)。本当にすばらしい文章をありがとうございました。

うまく飛ばないですね・・・。こちらからどうぞ!

スギタソノBlog

http://sugisonookinawa.ti-da.net/

拙文への過分な評価をいただき感謝します。私のブログも紹介していただき、また感謝。アクセス増えればありがたいですね。民謡は庶民の暮らしの中から生れたので、歌の背景、歴史、意味を知れば、それだけ歌うのに、気持ちが入ります。島唄についての拙文も、sugisonoさんのような唄者に読まれて、光栄です。

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