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2012年4月10日 (火)

6年ぶり垣花樋川を訪ねる

 友人を案内して斎場御嶽(セイファウタキ)と垣花樋川(カキノハナヒージャー)を訪ねた。全国名水百選に選ばれた垣花樋川は、6年前見ていたが、久しぶりだ。

004_2  垣花集落から急な石畳の坂道を100メートルほど降りていくと、井泉に出る。水量がとても豊富だ。うっそうと繁った林の中腹岩根から水が湧き出ている。

003  説明板があった。この井泉も、左側上はイナグンカー(女の川)で女性が使い、右側下のイキガンカー(男の川)は、男が使ったという。

005  下流の浅い水溜りはンマミジガー(馬浴川)だ。馬を洗い水を飲ませたのだろう。

イナグンカーは、主に女性が野菜洗いや洗濯をしたのだろう。

010_2

 水源からは長い樋(トイ)で水を導いている。水が樋から出たところは四角い水槽のようになっている。ここ飲み水としえ水汲みをしたのだろう。

 007  樋川から流れ使った後の水は、下方の田をうるおし、稲作が盛んだったそうだ。

 この垣花樋川の全体を垣花村の人々はシチャンカー(下の川)と呼んでいた。住民は、水汲み、水浴び、洗濯、野菜洗いなどするため、カービラ(川の坂)を往来した。水汲みその他、女性が担うことが多い。坂道を水を汲み上げたり、重い洗濯もの、野菜類を持って下り、上りするのは重労働だっただろう。

011  石畳道の途中には、女性たちが一息入れるナカユクイイシ(中休み石)、イーユクイイシヌヒライサ(上休み石の平石)が残っている。残念ながら写真をとらなかった。

008 面白いシーサーが置いてあった。樋川を守っているのだろうか。この井泉からいまはポンプで垣花集落に水を上げているという。

 現在は、簡易水道として地域の飲料水などの生活用水や農業用水として利用されている。

009  樋川には拝所が必ずある。住民の生活にはなくてはならない命の水だからである。

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コメント

垣花樋川は本当に今でも水量が豊富で、かつて利用されていたであろう情景が目に浮かびます。水を貯めた場所ってかならず馬の洗い場がありますね。芋なんかも洗ったんでしょうね。先日垣花集落のヒスイカズラが咲いているお宅を訪ねた時、カーの跡がありました。垣花樋川の水をポンプでくみ上げていたそうですね。集落からヒージャーまではあまりにもぬぶいくだいが急で、重労働になりますからね。
垣花樋川に行く前に、知念にある世界遺産斎場御嶽を訪ねました。ここは王朝時代、聞得大君の就任式がおこなわれた、王朝最高位の霊場でした。王朝時代、一方で女性は宗教上は男性の上に置かれ神の使いとされながら、一方日常生活ではこうした水汲み、家事、畑仕事、機織りなどの重労働を担わされるという状況、なんだか複雑です。

 樋川水量が多いけれど、あの坂道を水を汲み上げるのは、本当に重労働です。井泉はこういう集落より下方にあるのが普通なので、どこでも女性の水仕事の大変さが伝わってますね。なぜ水汲みは力仕事なのに、男はやらなかったでしょうね。
 たしかに、琉球の神女組織の上では女性が重視されるけれど、現実は辛い仕事を担わされることが多い。男女の役割分担では片づけられないですね。

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