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2012年5月 9日 (水)

三線も名手、フォーク歌手のふーみー

 フォーク歌手のふーみーの島唄ライブを聴きに、恩納村の居酒屋「なかや」に出かけた。

035  いつも糸満市のライブバー「風は南から」に集まるお仲間と一緒に特等席に座った。観光客目当ての店なのに、この日はなぜか、観光客が少ない。ウチナーデーの感じになった。

044  1部,2部構成だが、一部は三線だけ、2部はエレキギターを交えての演奏。島唄オンリーのプログラムだった。三線を2丁持ってきていた。2丁とも、胴にマイクを仕組んでいて、胴の裏は空洞になている。「これは人工皮革だけど、もう20年使っている。もう一つは本革張りで、調弦を少し下げてある」とのこと。

046  民謡、ポップス系の島唄の数々、「島人ぬ宝」から「平和の琉歌」を含めて歌いまくる。

 三線のテクニックがスゴイ。まるでギターを弾くような感じだ。ギターは中高生の時代から弾いているが、三線は青年になってから。「青年会でエイサーをやっているが、お前ギターを弾いているから三線できるだろう、と言われて初めてやりだした」。はじめは自分で三線も持っていなかったという。でも、たちまち弾けるようになったというから、さすがミュージシャンだ。青年会のエイサーの地謡(ジカタ)としても活動している。

 早弾き曲も楽々と弾きこなすというか、むしろ早弾き曲が得意。リズムによくのり、乱れはまったくない。三線の音も、胴が空洞の三線は、ポコポコと変な音がするので、あまり好きではない。でも、ふーみーの三線は、いい音が奏でられる。やはり弾き手の腕前だろう。

042  彼は「三線で聴きたい弾きたい」シリーズで、フォーク15曲、Jーポップ15曲の2枚組アルバムを出している。ラジオリスナーのnaoさんから借りて聴いてみた。「夢の中へ」「なごり雪」から「贈る言葉」「乾杯」まで入っている。

043  CDは、三線のヘビ革の模様があしらわれている。15曲入りなのに、ボーナストラックとして、「帰ってきたヨッパライ」「天国でカチャーシー(唐船ドーイ)」と「花~すべての人の心に花を」「てぃんさぐぬ花」が付いているのもうれしい。
 フォークやJーポップの曲は、三線の工工四(楽譜)がほとんどない。自分で作って弾いたのか、いや知っている曲目だと、ほとんど楽譜なしに弾きこなしたのではないか、と思う。でも三線の上手さに舌を巻く。

054 ギターに比べて三線はやさしいのでは、と尋ねると「ギターはコードを弾けば歌えるけれど、三線は旋律を弾きながら歌うので、そこが難しいね」とのこと。三線だけやっているのには、当たり前だが、フォークを歌いながら、三線もやる歌い手ならではの問題だろう。

 三線だけ、ギターだけの名手はたくさんいる。でも、三線もギターも両方、上手いという人は、沖縄広しと言えども、他にいないのではないか。

 演奏が終わると、ふーみーを盛んにデジカメで撮っていた女の子、その弟が抱きついてきた。子どもにも慕われるふーみーである。

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コメント

ふ~みさんの三線のうまさには舌を巻きますね!「ヒヤミカチ節」には驚きました!いつものライブでまったく披露しないので、か~ずさんなんか興奮状態。「糸満ライブでやってくれればいいのにね~」と言ってました。
 胴が空間になっている三線は、のーりーも弾いてるけど音色がまったく違います。のーりーのはポコポコいいます。
 ふ~みさんは「ギターも出来て、三線で民謡も弾けて、洋楽も歌えるのって、オレだけじゃないか~って思うわけ。これ、一種の特技やっさ~。生かさない手はないね」って言ってましたけど、今夏できる予定のグランドキャッスルのビアガーデンの舞台では、ふ~みさんの、その特技の出番です!

「ヒヤミカチ節」素晴らしかったね。いつになったらあれぐらい弾けるようになるか、と考えると、いやとてもあんなに弾けないなー、というのが結論でした。早弾きでは、対抗できないので、情け歌に精進しようかな。
 糸満ライブでも聴きたいね。ただし、一人ライブの時でないと無理だけど。そう、洋楽もできるから、多彩、多彩。才能あるはずよ。

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