無料ブログはココログ

« オスプレイ、墜落しても墜落しても配備するのか | トップページ | 今年は、へんな台風が続く »

2012年6月17日 (日)

「お笑い米軍基地8」に笑う

 「基地を笑え!」をキャッチフレーズにした「お笑い米軍基地8」の本島縦断オール新作ツアーが始まった。16日は那覇市パレット市民劇場。400人余り入っているだろう。客席は若い人が多く、子ども連れや友人グループ、家族連れなどで満席。立ち見もでる盛況だった。

Photo  開会で、演劇集団FECの山城智二社長と企画・脚本・演出の小波津正光(まーちゃん)の2人があいさつしたが、のっけから米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの墜落の話になる。
沖縄に配備予定のオスプレイが2カ月で2機も墜落事故を起こす。基地を笑いの対象とするお笑い集団にとっては、恰好のネタを提供してくれているようなもの。

 前半は、8本の新作コント、後半は喜劇「阿波根食堂」だった。この企画が始まったときは、こんなに長くやるとは思わなかったとか。でも、米軍基地は次々に問題を引き起こす。浜の真砂は尽きるとも、基地を笑うネタは尽きない、といったところだろう。県民として基地はなくしてほしい、お笑い集団としては、基地があるから続けられる。この矛盾を抱えながらの、新作ツアーである。

 「お笑い米軍基地」シリーズが始まって以来、公演のあるごとに首相が交代している。これもお笑いのネタを提供している。
 コント1.「タンカーユーエー」。子どもの1歳の誕生祝いのこと。子どもに本と算盤、筆と墨、お金、赤飯など並べて選ばせて子の将来を占う大事な行事だ。首相として誕生1年の野田佳彦ちゃんは、覚えたての言葉「アップ、アップ」ばかり口ずさむ。「消費税アップ」と。選びの対象は、なんと普天間基地の移設先。親は県外、国外を選ばせたいが、佳彦ちゃんは興味ない。やっと選んだのは「辺野古」。来年はまた別の首相に交代か。2歳の誕生祝いはないだろう

 コント「沖縄体験ツアー」は、本土からの観光客に「シーサー作り」「琉球ガラス作り」の怪しげな体験を勧める。インチキさに嫌がる客に最後に勧めたのが「不発弾探査ツアー」。なぜか観光客のギャルは面白がっていた。

 こんな具合でコントは続く。今回は、田中前防衛大臣、沖縄防衛局までお笑いの対象になった。

8

 喜劇「阿波根食堂」では、なんと戦後沖縄政界のヒーロー、瀬長亀次郎をモデルにした「やせ長亀次郎」が登場。復帰40年がたっても米軍基地の現状がなにも変わらないで居座る現状に怒る。「米軍は沖縄から出ていけ」と叫ぶ。

 それに、今回は沖縄戦で死んだ女の子が登場。阿波根食堂のおばあの子どもだった。「なぜ私は死に、お母さんは生き残ったの。なぜ私は食べ物がなかったのに、いまここにいる人はたくさん食べていられるの?」と問いかける。お笑いの中に、ウルウルしそうになった。

 反米の闘士・亀次郎や戦争で死んだ女の子を登場させて、現代に生きる人々に問いかける創作の意図は意欲的だった。

2_2 

 公演には、県内だけでなく、県外からもたくさん見に来ていた。福岡、熊本、大阪、名古屋、東京、群馬など。県外の人には、少しウチナーグチや沖縄の習慣が分かりにくいところもあっただろうが、でも会場は爆笑に次ぐ爆笑だった。

 今回も、ウチナーお笑い芸人ならではの舞台だ。たくさんの人々に見てもらいたい公演である。

« オスプレイ、墜落しても墜落しても配備するのか | トップページ | 今年は、へんな台風が続く »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

今回も風刺の効いたネタで笑わせてくれましたね!「アメリカ軍の全面支援を受けて制作した『貞子』3D版」は、眼鏡をかけると髪の長い迷彩服を着た米兵が、ほふく前進で迫ってきて、遂には客に襲いかかるんです!席を変えても、イスを乗り越えて襲ってくるんです!最後は米兵が、オスプレイを画面から飛びださせるんです!「貞子」以上に恐ろしい、オスプレイ!!
 や瀬長亀次郎は、復帰40年たっても沖縄に広大な米軍基地が居座っていることに、ワジワジーしていましたね!「アメリカは沖縄から出ていきなさい!」と演説するも、阿波根食堂の面々は「知らんけ~」という反応。実際のいまの県民感情はそんなことないんですが
亀次郎が生きていたら、沖縄の現状に怒り、たたかいの先頭にたつんでしょうね!
観客は亀次郎を知らない世代が圧倒的だったので、どこまで伝わったか、ちょっと心配ですが・・・
 11月3日の「お笑い復帰40年」も期待ですね!

 コントはどれも風刺きいてました。「貞子3D」も、そう。オスプレイの模型も上手く出来てましたね。貞子は怖くても、墜落の恐怖、爆音被害もないけれど、確かにオスプレイはそれ以上の怖さです。
 亀次郎登場について演出のまーちゃんは、40年前の「(気持ちの)熱さが今はないことも表現したかった」とのこと。企画の狙いはいい。ただ、いくぼーさんの言うとおり、いまも40年前と形は変わっても、普天間の県内移設やオスプレイ配備反対は、県民総意となっている。日米政府の理不尽なやり方にこれだけみんなが心を一つにできる県は他にないですね。
 若い世代にもけっこう伝わったじゃないですか。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「お笑い米軍基地8」に笑う:

« オスプレイ、墜落しても墜落しても配備するのか | トップページ | 今年は、へんな台風が続く »

最近のトラックバック

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30