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2012年7月23日 (月)

「うんなまつり」で平和の歌を聞く

 夏休みに入り、夏祭りのシーズン。恩納村で22日に開かれた「第29回うんなまつり」に初めて出かけた。いつもライブを見ているフォーク歌手「ふーみ」が、バラエティー系の名称「ミスター☆ジョークマン」として出演するからだ。

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 まだ夕陽が暑い会場。人気のある「琉神マブヤーショー」があり、子どもはじめ家族連れでたくさんの人たちが集まっていた。

 おんなむらカラオケ愛好会の人たちが歌った。さすがに歌謡曲だけでなく、「ヒヤミカチ節」ほか民謡も歌った。なかでも、女性3人組が玉城安定さんの作品「平和の願い」を歌った。「沖縄という島はいったいいつまで戦世か、やすやすと暮らせる日はいつのことか」というような歌詞で歌い出す。

 おりしも、沖縄で全国でも強い反対の声が渦巻く中で、米海兵隊の垂直離発着輸送機МV22オスプレイが23日、岩国に陸揚げされた。10月には沖縄の普天間基地に配備するという。こんな無法なことがまかり通る現実を見ると、この歌に歌われた沖縄の現実は、いまなお変わっていないのか、と思わされる。

 035  お目当てのミスター☆ジョークマンは、10曲くらい披露した。PTA仲間という国吉サチコさんのバイオリン、その息子のベース、ジョークマン=ふーみの娘、息子のキーボードやパーカッション、ダンスを交えての楽しい演奏だった。

 そのなかで、かぐや姫の反戦歌「あの人の手紙」(伊勢正三作詞)、桑田圭祐作詞、作曲の「平和の琉歌」を歌った。「あの人の手紙」は、愛する人が戦場に出征し帰らぬ人となった悲劇を歌う。バイオリンの音色も加わり、とても胸を打つ歌だった。

 「平和の琉歌」は、歌のイントロが流れる前に、いきなり砲声がとどろく。そして歌に入っていった。彼は、地元の居酒屋で週末には観光客相手に歌っている。その中で、かならずこの曲を入れているようだ。

 地元の祭りなので、楽しく盛り上がる選曲が中心かな、と勝手に思っていた。でもその中でもしっかり平和の歌を歌う彼の思いが込められていた。 049

 祭りなのに、政治の話になってしまった。でも、祭りを楽しんでも、平和の歌が登場し、考えさせられるのが、沖縄である。
  もちろん祭りは、楽しさ最高。ここに書いたのは、私的関心からのその一片にすぎない。 

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コメント

ふ~みさんは、どのライブでも「あの人の手紙」と「平和の琉歌」は欠かさず歌いますよ。
とくに「あの人の手紙」はギターサウンド自体もすぐれているので、客席がすごく盛り上がります。糸満の「カフェ・ヴィンカ」で歌った時なんて、みんな興奮状態になってしまって、歌った本人がその受け方の異常な盛り上がりにとまどっていました。
 「なかや」で必ず「平和の琉歌」を歌うのは、蒼い海、青い空の沖縄で観光を楽しむのはいいけど、沖縄の悲惨な、屈辱的な現状も知っていて下さいね、というメッセージが込められているんですね。聞いている方は受け止められているかわかんないけど。
 沖縄県の中の恩納村のなかの「なかや」のなかの一角という、すごく小さい一つの場所
ではあるけど、ふ~みさんは単なる観光立県沖縄で終わらせたくない、という思いを発信していて、さすがです。
 私がファンなわけ、わかりますかぁ~?

「あの人の手紙」は、普段はバイオリンはないけれど、物語になっていて、聞く人の心にダイレクトに響きますね。とても悲しい内容だけれど、感動的。「平和の琉歌」も、観光客は、こんな曲を桑田が作っていたとは知らない人が多いでしょう。聞く方も、いきなり砲声がとどろくところからイントロが始まるので「えっ、なんだ、これは」と思って聞くのじゃないかなあ。
それにしても、ふーみさんの子どもたちもしっかり、音楽からダンスまでうまくて芸能家族ですね。きっと、その中から未来の音楽家が生れるでしょう。

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