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2012年9月15日 (土)

台風は沖縄に上陸しない!

 2012年は台風の当たり年だ。次々に発生する台風は、みんな沖縄本島を直撃する。台風16号も瞬間最大風速75メートルという戦後最大級の台風だ。ただし、先の15号台風のさい、沖縄気象台は「戦後最大級の台風」といって警告したわりに、影響は大きくなかったので、今回も同じくらい猛烈な大型台風なのに、その表現を避けている。「最大級の警戒を」というのにとどめている。

 まるで15号台風のリプレイを見るようなコースで台風が直撃している。台風が本島に来襲するたびに不思議なのは、「沖縄本島に上陸する」とは絶対に言わないことだ。「最接近する」という言い方しかしない。これは日本語的には間違いだ。「最接近」だと、本島に上陸して横断するのではなく、本島に接近はするが上陸はしないでそばを通る印象を与える。
 台風が本島を横断して東シナ海に抜けると「台風が通過した」と言う。なぜ「接近」していても「上陸」はなくて、いきなり「通過」になるのだろうか? 
 それは、気象用語では「台風の上陸」というのは、いわゆる「本土」、本州、九州、四国などの場合は「上陸」というが、沖縄など離島は「上陸」とは言わないからだ。

 本州だろうが、四国だろうが、沖縄だろうが、みんな島であり、大小はあっても大陸から見れば離島である。でも「離島」と定義された沖縄では、いくら大型台風が横断や縦断をしても「上陸」とはいわない。だから、何回、大きな台風が来襲しても、一度も沖縄に台風は「上陸」しないのである。

 「上陸」という表現が使えないため、台風襲来のたびに、いくら直撃して横断することが目に見えていても、げんにいま横断していても「最接近する」としか気象台は言わない。テレビ、ラジオの台風の予報でも「最接近」という言葉が呪文のように繰り返される。それを聴くたびに「接近だけじゃないだろう。もう本島を横断しているぞ、通過しているぞ、それがなぜ最接近なんだよ!」と叫びたくなるわけである。

 とくに、テレビで進路予想図を見ていれば、まだ一目で分かるからよいが、ラジオで聴いていると「最接近」といわれるのでは、台風が沖縄本島のどのあたりを横断して通過するのか、まるで実感としてわからない。「沖縄本島の北部を通過する予想」だとか言えないのだろうか。ラジオでの例外は、パーソナリティの柳卓さんなんかは、気象台の予報では、リスナーは分かりにくいと思ってのことだろう。自分の言葉で、台風がどのあたりを直撃して通過しそうだ、と率直に語ってくれる。これだと、とてもイメージしやすい。

 沖縄気象台の人たちは、台風シーズンで昼夜をわかたず働き続け、感謝する。ただ、日本語として正確で、台風情報を頼りにしている県民に、もうすこし分かりやすいというか、的確な日本語で予報してほしいと願いたい。

 

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