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2012年10月30日 (火)

映画「スケッチ・オブ・ミャーク」を観る

 宮古島の神歌と古謡を追ったドキュメンタリ-映画「スケッチ。オブ・ミャーク」を桜坂劇場で観た。宮古島諸島は、古くから御嶽(ウタキ)での神事で歌われる神歌や古謡がたくさん残っている。

121030_213201  90歳前後のおばあさんたちが、三線など伴奏はなしで、数々の歌を歌う。宮古民謡とて、知られた曲もあるが大半は、もっと古くから口承で歌い継がれた神歌、古謡である。宮古島に11月に旅する予定だが、これらの神歌などは、行っても見ることはできない。

 厳しい離島の自然と人頭税という悪税に圧迫される暮らしのなかで、五穀豊穣や豊年、船の航行の安全など、神への祈りをささげる歌が多い。

 「歌うことは、神とひとつになること。生きる願いは声となり、神へ届く」というチラシの言葉がピッタリとくる。そこには、原初的な人間の姿を思い起こさせてくれる。

 幾世紀も伝えられてきた神歌と古謡は、継承する人がだんだんいなくなり、継承する場もなくなってきて、絶滅の危機にあるという。だからこそ、この映画も製作された。貴重な映像である。

 おばあ、おじいに交じって、小学生の男の子が見事な歌三線を披露したのには驚いた。東京で「宮古島の神歌と古謡」を披露する舞台で、宮古島の名曲「なりやまあやぐ」を歌っている最中に、歌詞が出てこなくなり、悔し涙を流す。「休みを取ろうか」と声をかけられても、「イヤ、歌う」と言って、次に早弾きの「鳩間節」を歌い切ったのには、二度ビックリである。たくましい。未来の宮古民謡の唄者がここにいる。

 久保田麻琴さんが原案・監修して、大西功一さんが監督・撮影などして製作された。その努力に感謝したい気持である。 

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