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2013年1月 4日 (金)

見事だった新お笑い王座、ハンサム

沖縄のお笑い芸人がお笑い王座を競う「第7回新春!Oh笑い O1(オーワン)グランプリ2013」(沖縄テレビ主催)が2日、行われた。7度目の挑戦となった「ハンサム」が一般視聴者からのネット投票によって初優勝した。賞金30万円を手にした。「ハンサム」はThis is a 金城と仲座健太の2人組。7回目の決勝進出で見事、初の栄冠を手にした。

 大会は98組が応募し、29組が予選に残り、上位8組と敗者復活戦で勝ち上がった1人が決勝に臨んだ。その中で、3組が勝ち残り、王座を争った。ちなみに、今年は3組とも、お笑い集団「FEC」所属である。毎年、もう一つのお笑い集団「オリジン」が強いが、今年はオリジンは勝ち上がれなかった。

 ハンサムは、コントだが、いずれも社会性のあるテーマだった。1回目は、就職できないで親の脛かじりをしている若者と母親を演じた。エイサーの起源といわれる袋中上人を登場させて、エイサーが本来の芸能から変わってきていることを、風刺する。母親と袋中上人の入れ替りなど意外性のある展開で見せる。

 2回目は、沖縄が全国ワーストワンといわれる飲酒運転がテーマ。男が携帯で運転代行を呼ぶが来ない。そこへ酔っ払いが通りかかる。男がもう一度電話すると、電話に出たのは酔っ払い。飲酒男が代行運転するというとんでもない展開となる。最後はこれまた意外な結末で幕となった。

 二つの作品とも、若手芸人にありがちな、機関銃のようにしゃべくるだけの漫才や小手先の笑いの積み重ねで終わる芸とは異なる。沖縄を題材にしても、表面的なおばあ、おじいネタで笑いをとるとか、宮古方言で笑いをとるとか、そんなレベルでもない。

 二人の掛け合いで笑いをとりながら、風刺をきかせ、しっかりした構想のもとに話が進む。それも意表をつく劇的な展開がある。笑いの芸も、ゆったりとしたテンポと速いテンポの緩急がうまく使われる。笑わせるけれども、笑いだけではすまない、考えさせられるオチがある。なかなかの秀作である。

 ハンサムの二人の漫才は、FECの公演でも何回となく見ている。しかし、今年はずいぶん成熟した芸となっている気がする。仲座健太は、役者としもいい味を出しているし、南風原町民劇「むらやー」の脚本も書いた。歴史の素養と演劇的な構想力があいまって、ベテランらしい作品を作り出しているような気がした。今後の活躍に期待したい。

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コメント

アキアキさんの言うとおり、ハンサムの芸は秀でていました。ニート中なのに、「沖縄の伝統芸能エイサーが創作エイサーに席巻されて本来の先祖供養の役割を超えている」と真剣に訴えるところ、いかにも沖縄と自分のシマを愛している(仲座は「おれは日本のなかでも沖縄に生まれてきてよかった!沖縄のなかでも南風原でよかった!南風原のなかでも喜屋武でよかった!」と叫ぶほどの喜屋武好き)真面目な青年が描かれていました。母ちゃんも「ハローワークへ行け」といいつつ、そんな息子のエイサー愛を誇りに思っていることが伝わってきました。
飲酒運転のコントは、jimamaの「デイゴ」を流して、飲酒運転撲滅キャンペーンの感じがよく出てましたよね。ちなみに泥酔していた代行の運転手の名前は「棚原さん」でした。棚原さんの泥酔ぶり、よく演じられていましたね!
この二人のコントは、他の追づいを許さない、見事なできでした!優勝賞金は、確か以前は10万円でしたよね。3倍になったんですね。二人とも幼い子どもの養育中なのでよかったです!

いくぼーさん。よく覚えてますね。仲座健太は、そう南風原と喜屋武を誇りにしてましたね。エイサーは、お盆の先祖供養の芸なのに、結婚式で演じるのもおかしいとも、若者が言ってました。お笑いなのに、確かにそうだな、と思わせます。
 酔っ払いの運転代行って、ありえない話だけど、それだけ意表をうく笑い。金城の酔っ払いぶりも堂に入ってました。
 お笑い王座決定戦では、新たに年末の「笑龍門」が始まったけれど、両方通じても「ハンサム」が抜きんでてたんじゃないでしょうか。

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