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2013年3月10日 (日)

アルテで「門たんかー」を歌う

 3月のアルテ・ミュージック・ファクトリーのテーマは「立」。今月はエントリーがすくなくて、全部で17組だ。三線は私一人で、少し寂しい。
 選んだ曲は「門たんかー」。門はウチナーグチでは「ジョウ」と読む。いまだに、なじめない。「たんかー」とは、真向かいという意味になる。「家の真向かい」というような題名になる。

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 歌詞は長いが、5番まで歌った。次のような歌詞と歌意だ。
♪門たんかー 美ら(チュラ)二才小(ニセグヮー)やしがよ 七門八門越ちん 縁どぅ選ぶ
 (家の真向かいにきれいな若者がいるが、恋は7,8軒越えても縁を結ぶものだ)
♪我んや門に立てぃてぃ チョンチョンと雨に濡らち 開きてぃ入りる事や ならんばすい
 (私は家の前に立ち、雨に濡れているよ 家の中に入れてくれないだろうか)
♪鬢(ビン)た小(グヮー)や 垂らち 何処(マー)かい参(メ)がウマニよ 赤野原 喜屋武小 ヤッチ忍 びいが
 (ビンを垂らしてどこへ行くの奥さん、赤野原のチャン小と忍びあいなのかな)

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♪髪小(カラジグヮー)に一惚り(チュフリ)目眉小(ミマユグヮー)に一惚り 腰(ガマク)小に一惚り 丁度(チント)三惚り
 (結った髪に惚れ、目眉の美しさに惚れ、腰のくびれに惚れ、ちゅうど三度惚れた)
♪太田(ウフタ)バンタ 毛遊(モーアシ)び 唄声小や 田佐原(タサバル)チル小 三味線小
 弾ちゅせ 痩(ヨウ)がりウサ小
 (太田崖の野原で歌い踊り遊ぶ 唄声は田佐原のツルちゃん 三線弾いているのは痩せたウサちゃん)

 いつものように、出だしはつまづいたが、その後はなんとか、歌い終えた。
 宮古民謡の名手、Tさんは「先生についていないのに、難しい曲をよく歌えるね」と、声をかけてくれた。やっぱりなかなか難しい曲だ。

 この曲は「具志川小唄」とも呼ばれる。知名定男さんの父、定繁さんの作品。「ヤッチャー小」をもとにした曲らしい。両曲はとても似ている。アルテで「門たんかー」を演奏する本番の前は、「ヤッチャー小」は練習しないようにしていた。すぐにゴッチャになるからだ。

 歌三線仲間のTさんは、打ち上げ会に来たが、「ぼくは、ヤッチャー小とこんがらかるから、門たんかーは弾かないようにしているよ」と話していた。やはり同じ感想をもっていた。

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 ツレは、「グリーンスリーブス」をピアノで演奏した。といっても、独奏ではなく、ギターとリコーダーが加わって、3人の合奏である。ピアノは習い始めてもうすぐ丸1年になるが、とても1年とは思えない堂々とした演奏ぶり。リコーダーともよくマッチして、美しいよい演奏だった。

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 打ち上げ会は、コザから参加したエレキギターのおっさんが、ジャズ、ロックなど次々に奏でて、大いに盛り上がった。

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