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2013年4月14日 (日)

アルテで「無情の月」を歌う

 毎月恒例のアルテ・ミュージック・ファクトリーの4月のテーマは「幻」。このテーマはちょっと難しい。エントリーした人たちも、あまりテーマにとらわれない人が多かった。というか、当日のプログラムでも「未定」の人がかなりいた。

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 迷った末選んだ曲は「無情の月」。この曲は、思いあった二人が引き裂かれ、彼ははるか遠くにいる。悲恋の曲。
 「♪千里の道も陸路であれば行こうと思えば行ける。でも海を隔てた船路は、一里であっても自由にならない」と歌い出す。

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 「♪彼のことをひたすら思いを貫いている。そのことを伝えたいけれど、彼はいまや玉と散っていて、伝えることもできない、ただ袖に涙するばかりだ」と歌う。 思いをよせる彼がすでに「玉と散っている」、つまり幻となっているということで、この曲にした。

 「玉と散る」というのは、戦死を意味するだろう。私的には、戦争を愛する人を失った「戦世(イクサユ)」の悲劇を歌った島唄だと理解している。

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 三線は、きわめて単純で間違いようがないくらい。でも、いざ演奏に入ると、日ごろまったく間違わないカ所で間違う。それに、聞かせどころの高音部分で、これが出切らない。苦しそう。これも、日ごろは楽々と出ている音域なのに。というわけで、なんとか歌いきったものの、声も三線も、見苦しい感じだった。

 まあ、こういう曲のあることを知ってほしい、という願望は達せられた。三線仲間のTさんが「いい曲ですね」と声をかけてくれたので、工工四(楽譜)をコピーして渡した。

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 ツレは、ピアノ独奏で「虹の彼方に」を演奏した。ピアノを習い始めて1年がたった。演奏が進むに従い、歌い出す人やオカリナで合わせて演奏してくれるなど、おおうけだった。わずか1年なのに、演奏がしっかり流れもよく、メリハリもついて音楽になっている。練習のときには、見られないミスがあったけれど、これだけ弾けるのは、日ごろの練習のたまものだろう。

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 日頃はあまりないフラメンコ・ギターの演奏もあり、盛り上がったファクトリーだった。すばらしい音楽仲間たちである。

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