アルテで「多良間ションカネー」を歌う
毎月恒例の「アルテ・ミュージック・ファクトリー」が開かれた。今回のテーマは「船
」.だった。24組がエントリーした。三線は、最近は出る人が少なく寂しかったが、こんどは3人が出た。
最初は、女性のTさん。宮良長包作曲の「なんた浜」を演奏した。Tさんは、いろいろなことにチャレンジする人。「船」のテーマで浮かんだのが「なんた浜」だったので、この曲にしたそうだ。三線は3年ぶりぐらいだとか。けっこう難しいところがあるけれど、しっかり弾けて歌っていた。
男性のTさんは、半年ぶりの出場だ。得意な「世宝節(ユタカラブシ)」を披露した。コンクールに出るので、マイクは使わないし、立って演奏するスタイル。いつものように、三線も歌も味わいがある。ぜひ、毎月出てほしい。 私の選曲は「多良間ションカネー」。琉球王府の時代、多良間など離島に派遣されてくる役人は、単身で赴任する。島で賄いの女性を置くのが習慣だった。現地妻である。島ではウェーンマと呼ばれた。子どもができる例も多く、夫婦同然の暮らしをした。
だが、役人の任期は通常2,3年で任期が終わると、妻も子も残して帰っていった。その情景と哀しみを歌った曲だ。舟の着く浜まで見送りに行くので、テーマに合っているだろう。
かなれ難しい曲だが、自己流でなんとか歌い終えた。三線もあまり間違わなかったし、まずまずの出来だろうと思った。ところが、翌日、家で撮影した動画を見ると、なんと、2番の歌詞で、途中の間奏の後の歌詞を歌わずに、3番に入っていたことが発覚! なんというミスを犯したことか。驚愕である。
三線仲間は「いい声でよかったですよ」と声をかけてくれた。三線を弾いた女性のTさんは、なんと多良間島出身だというではないか。「この歌は子どもの頃、よく聞きましたよ。工工四(楽譜)ありますか」といい、コピーをしていた。
歌詞については、謎の部分があるので、別途アップする。
アルテでは、初めてツレの知人である落語家「おきらく亭けっ好」が小噺を披露した。「場違いかも」と本人は心配したが、落ちが面白く、みんな大うけだった。
ツレは、tokioの歌った「宙船(ソラフネ)」(中島みゆき作詞、作曲)をNさんのギター伴奏で歌った。よく声が伸び、ギターの演奏も歌にとてもマッチして、よい出来だった。「トリ(最後)にふさわしい演奏でした」と主宰者からも評された。
« 「佐敷ようどれ」を訪ねる | トップページ | 「多良間ションカネー」の謎、その1 »
「音楽」カテゴリの記事
- アルテで「肝がなさ節」を歌う(2014.02.10)
- アルテで「歌の道」を歌う(2014.01.13)
- アルテで「時代の流れ」を歌う(2013.12.15)
- 第30回芸能チャリティー公演で演奏(2013.11.24)
- ツレが「渚のアデリーヌ」を弾く(2013.11.18)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント