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2013年7月 8日 (月)

「ねじれ」を考える

 参議院選挙でマスメディアは「衆参ねじれの解消が争点」と盛んに唱えている。はたしてそうなのか。衆議院で自民・公明与党が圧倒的多数を持ち、参議院では野党が過半数をもつことは、二院制のもとで何ら不思議なことではない。むしろ、参院で野党がまともな野党らしい態度をとれば、与党の数の横暴にブレーキをかける役割をもつ。民主主義にとっては健全なことだ。

 あえて「ねじれ解消が争点」というのは、自民党の立場から見た「争点」である。マスメディアまで、そのような争点づくりをすること自体、偏向報道に値するだろう。

 「ねじれ解消」とは、衆議院で多数を握る自民党が、参議院でも過半数を握りたい。かれらが狙う憲法改悪、自衛隊を「国防軍」にしたいなど、こんな野望をスムースに進めるためには「ねじれ解消が必要だ」と言うだけのことである。

 「ねじれ」というなら、むしろ国民世論と自民党が多数を握る国会との間が「ねじれている」という主張がある。その方が当を得ているだろう。なぜなら、危険な原発の再稼働反対、憲法9条の改悪は反対、などの声は、世論調査でも国民の多数を占めている。にもかかわらず、自民党は、原発再稼働に走ろうとしている。改憲も公約である。
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      普天間基地に配備されたオスプレイ(テレビ画面から)

 

 「ねじれ」といえば、沖縄でも問題になっている。それは、普天間飛行場の閉鎖問題だ。自民党本部は、「日米合意」に基づく「辺野古への移設を推進する」と明記した。しかし、自民党沖縄県連は「県外移設」を地域版公約に掲げている。

 しかし、これを「ねじれ」というのは皮相な見方である。普天間飛行場の閉鎖・移転は、国政上の問題であり、政権党の自民党本部の公約しか意味を持たない。現に安倍内閣は、辺野古移設を推進し、埋め立て申請まで行っている。

 県連が公約に掲げたからといって、何ほどの意味を持つのだろう。県民の目をごまかす欺瞞でしかない。なにより、参院選で、「県外」を掲げて、辺野古移設問題が選挙の一大争点になることをそらせる役割を持つ。この間の沖縄の各種選挙で、自民党は一貫して「県外」を唱えることで、争点をそらせようとしてきた。

 そればかりか、「県外」を公約して当選した自民党のN衆院議員、S参議院議員は、安倍内閣が誕生するやいなや、いとも簡単に公約をかなぐり捨てて、辺野古移設賛成に転じた。
 「県内移設反対」という県民の総意に背を向けて、公約破りをした自民党議員に、新聞の投稿欄でも、激しい怒りの声が相次いで掲載された。

 そういう点でも、自民党の本部と県連の異なる公約は、「ねじれ」でもなんでもない。辺野古移設推進への県民の批判をかわすための「いちじくの葉」にすぎない。県民は、きっぱりとした審判を下すだろう。

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