無料ブログはココログ

« 久米孔子廟を訪ねる | トップページ | ジャワとバリのガムランを聴く »

2013年7月 5日 (金)

動画で聴く「艦砲ぬ喰ぇー残さー」

 読谷村楚辺にできた「艦砲ぬ喰ぇー残さー」の歌碑を訪ねたことをブログにアップした。この曲を「でいご娘」が歌碑建立準備コンサートの際、歌った模様がユーチューブで見れるので、紹介したい。

">

「艦砲ぬ⋯⋯」の歌詞は5番まである。8886字でつくる琉歌ではなく、75調の歌詞である。戦争の時代を生きた人ならではの強烈な平和のメッセージが込められている。

「艦砲ぬ喰ぇー残さー」の歌詞

1、若さる時ねー戦争ぬ世 若さる花ん咲ちゆーさん 
 
 家ん元祖ん親兄弟ん 艦砲射撃ぬ的になてぃ
 
 着る物喰ぇー物むる無ーらん 
 
 スーティーチャー喰でぃ暮らちゃんやー
 
 ※うんじゅん我んにん いゃーん我んにん 艦砲ぬ喰ぇー残さー

2、神ん仏ん頼ららん 畑や金網銭ならん
 
家小や風ぬうっとぅばち 戦果かたみてぃすびかってぃ
 
うっちぇーひっちぇーむたばってぃ 肝や誠るやたしがやー
 
 ※繰り返し

3、泥ぬ中から立ち上がてぃ 家内むとぅみてぃ妻とぅめーてぃ
 
産子ん生まりてぃ毎年産し 次男三男チンナンビー
 
 哀りぬ中にん童ん達が 笑い声聞ち 肝とぅめーてぃ
 
※繰り返し

4、平和なてぃから幾年か 子ぬ達んまぎさなてぃ居しが
 
 射やんらったる山猪ぬ 我が子思ゆる如に
 
 潮水又とぅんでぃ思れー 夜の夜ながた眼くふぁゆさ
 ※繰り返し

5、我親喰ゎたるあぬ戦争 我島喰ゎたるあぬ艦砲
 
生まり変わてぃん忘らりゆみ 誰があぬじゃましー出ちゃら
 
恨てぃん悔やでぃん飽きじゃらん 子孫末代遺言さな
 ※繰り返し

 訳文を紹介する。

♪若い時は戦争の世 若い花は咲くことができなかった
 家の先祖、親兄弟も艦砲の的になり 着る物食べ物なにもない
 ソテツ食べて暮らした ※あんたも私も艦砲の喰い残しだ
♪神も仏も頼りにならない 畑は基地に囲われ 金にはならない
 家は風で吹き飛ばされ 戦果(米軍物資を持ちだす)担いでしょっ引かれ 
 ひっくり返されも てあそばれて 心は誠実だったのに
 
♪泥の中から立ち上がって 家族求めて妻をめとり
 子どもが生れ毎年生れ 次男、三男カタツムリみたい
 苦労のなかでも子どもたちの 笑い声を聞き心を取り戻す ※繰り返し」
♪平和になったから幾年たつか 子どもたちも大きくなっているが
 射られたイノシシがわが子を思うように 
 戦争がまた来るのではと思って 夜中も眠れなくなる 
♪わが親を奪ったあの戦争 わが島を破壊したあの艦砲
 たとえ生まれ変わっても 忘られようか 誰があのような戦争を強いたのか
 ああ恨んでも悔やんでもあきらめきれない
 子孫末代まで遺言してしっかり伝えなければならない 

« 久米孔子廟を訪ねる | トップページ | ジャワとバリのガムランを聴く »

音楽」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 動画で聴く「艦砲ぬ喰ぇー残さー」:

« 久米孔子廟を訪ねる | トップページ | ジャワとバリのガムランを聴く »

最近のトラックバック

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30