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2013年8月11日 (日)

アルテで「与那国ションカネー節」を歌う

 毎月恒例のアルテ・ミュージック・ファクトリーの8月のテーマは「帰」。すぐに頭に浮かんだのは「与那国ションカネー節」だった。

 琉球王府の時代、与那国島に派遣される王府の役人は、単身で赴任するので、島で賄い女を置いた。現地妻であり、子どもも生み、家庭をきずいていた。任期が終わると役人は島を去り帰る。現地妻や子どもとは生き別れになる。歌は、船の出るなんた浜に見送りに行く情景を描いている。

 「帰」のテーマからいえば、役人が「帰る」意味と、残される女性が再び役人が島に「帰ってほしい」という願いが込められているので、テーマにぴったりだろう。

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 エントリーの演奏が始まる前に、南亭こったいさんが落語「六尺棒」を披露した。今回は短い小話のようだ。といっても、落語の面白さが味わえる。

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 音楽のエントリーは19組と少ない。三線では、Tさんが「二見情話」を歌った。4番の歌詞に、名護市二見にあった収容所から、待ちかねた首里に戻ることになるが、美しい二見の自然と人情あつい人々との別れの寂しさを歌っているので、テーマに合っている。
 いつものように、味わいある三線と歌だった。

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 「与那国ションカネー節」は、八重山の三大叙情歌ともいわれるが、まったくの自己流である。昼間に自宅で練習していると、それなりに声が出ていると思ったが、本番では高音がのびない。なんとか歌い終えた。

「与那国ションカネ」は、こう歌う。
♪暇乞(イトマグ)いとうむてぃ 持ちゅる盃や 目涙(ミナダ)あわむらし  
 飲みぬならぬ
♪片帆(カタフ)持たしば 片目ぬ涙落し 諸帆(ムルフ)持たしば 
 諸目ぬ涙落し
♪与那国ぬ渡海(トゥケ)や 池(イチ)ぬ水(ミジ)ぐくる 心安々とぅ
 渡てぃいもり
 歌意は次のとおり。
♪お別れの盃は胸に迫り 涙があふれて とても飲めません
♪片帆を上げたら片目から涙が落ち 諸帆を上げたら 両眼から涙が落ちてきます
♪与那国に海を渡るのは 池の水を渡るようなもの 心易々と渡ってきて下さい

 

 終わると「よくこんな難しい歌を歌えるね」「とても悲しい歌ですね」「よく譜面を見ないで歌えるね」など、声が寄せられた。

Img_3175 ツレは、井上陽水の「帰れない二人」を新田君のギター伴奏で歌った。声がよくのびていて、ギターも味わいがあって、「この日のトリにふさわしい演奏でした」と主宰者の越智さんからも好評価だった。

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コメント

アキアキさん、自己流といいながら、十分叙情的に歌い上げていましたよ。与那国とついているんで、歌詞は与那国言葉かな、と思ったら、沖縄語でしたね。与那国も八重山にはいるから、ぱぴぷぺぽになるんじゃないの、って思ってました。歌詞は現地妻の別れの辛さがよくわかりますね。二見情話もよかったですよね。これを覚えた8年前を思い出します。わたしは歌うだけなので、楽でした。新田さんが生まれる前の歌なので、彼は苦労したと思います。

 そう言っていただければ、歌ったかいがあります。
与那国言葉はよくわからないけど、ウチナーグチと同じ感じですね。
「二見情話」は、オリジナル・フォークを歌うカオルさんも、三線を弾きたいと始めて、「二見情話」がよい曲なので歌いたいと言ってました。
「帰れない二人」は、歌声と新田君のギターがよく調和して、聴きごたえがありました。新田君は、知らない曲だけど、陽水だとすぐ聴き覚えられ、こなせたんじゃないかな。

歌は、なんと情けある人には,好かれ、歌うことで 人情豊な社会つくりに 大変貢献

するものなのでしょうね。

アキアキさんが、沖縄の離島の歌を心注いで、謡い 歌詞の歌意まで、記して下され。


僕ら沖縄生れの無知の人等に。感動を呼びお越して頂き、感謝し、敬意を表します。

又 歴史の記事も含め 続けて下さい。

masatokahoさん。コメントありがとうございました。
沖縄の民謡は、ホントに叙情性あふれる曲や暮らしの中から生まれた素敵な歌がたくさんありますね。ヤマトンチューの私も、沖縄に住んで初めて知った歌世界です。私の方が、たくさんの感動をもらってます。
 知ったことは、できるだけより多くの人にも知ってほしいと思って、つたないブログですが、紹介しています。
 masatokahoさんのような励ましをいただくと、うれしい限りです。これからもよろしくお願いします。

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