アルテで「伊良部トーガニ」を歌う
恒例のアルテ・ミュージック・ファクトリーの9月のテーマは「行」。今回は、エントリーが16組と少なかった。少し寂しい。とくに三線のエントリーは、私以外にはない。
糸数秀子さんのソプラノ「私のお父さん」で始まった。夫の剛さんがいつもギターで伴奏する。夫婦デュオとしてデビューしたそうだ。剛さんは「昴」を歌った。テノールで歌いあげ、喝さいを受けた。
「伊良部トーガニ」は宮古民謡の名曲だ。想いを寄せる彼女が伊良部島にいて、宮古島から逢うために通って行く情景を歌っており、テーマに合うと思った。
歌詞は、伊良部島は遠いので、島に渡る瀬があればいいのに、途中で休める瀬があればいいのに。夕方になり、愛しい彼女の家に忍び込むのに、開けると板戸の音が高いので、親に知られる。鳴らない戸、ムシロの戸を下げて待っててください。こんな歌意である。
歌い始めると、肝心の高音を伸ばすところで声が出ない。なんだこれは! 昼間練習した時は、「今日はかなれ声が出ているな」と思った。本番まで6時間ほどたち、声出しをしていなかったら、なんということか。
一番を歌ったところで、「もう一度初めからやり直します」と出直した。それでも、あまり変わらない。なんとか歌いきったが、予想外の事態に慌てた。もう2年近くアルテに出ているのに初めてのことだ。そのうちもう一度、挑戦したい。
ギター演奏では、ベテランによるギターカルテット「ふぇーぬかじ(南風)」が、「ラ・クンパルシータ」など3曲演奏した。プロフェッショナルな演奏で聴きごたえがった。
ツレは、新田君と組んで、「奇跡の地球(ホシ)」を歌った。桑田圭佑とミスターチルドレンが組んで歌った曲だ。声もよく出て、新田君とのハモリもよくあっていた。何回も練習した成果が出ていた。カッコいい演奏だった。
このところ恒例になった、あにたまきこと、南亭こったいの「アルテ寄席」。今回は、エントリーの演奏が終わったあとになった。「死神」を披露して、拍手喝さいを受けた。
この落語は、どうオチをつけるのかと思い聞いていたら、さすが有名な演目だけあって、面白かった。
エントリーしたみなさん。ご苦労様でした。
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