アルテで「瓦屋情話」を歌う
アルテ恒例のミュージックファクトリーの今月のテーマは「美」。「人に勝って美しく生まれた」女性の哀しみを歌った「瓦屋(カラヤ)情話」を歌った。
「瓦屋情話」は、16世紀に中国から琉球に来て瓦焼きを伝えた瓦職人の逸話にかかわる曲である。王府は琉球にとどまることを要望した。瓦職人は、見染めた女性を妻を迎え、永住したいと申し出た。白羽の矢が立ったのは、豊見城の夫がいる女性だった。王府の命令で彼とは生き別れになった女性が、故郷の彼をしのぶ内容である。瓦焼の始まりについては、ブログでアップしてあるので、そちらを見てほしい。
歌詞は次のような内容である。
♪人勝い清らしゃ 生まりたる故に 色ちかんカナに 見染みらりてぃ 繰り返し
♪めでい事寄してぃ あかん生ち別り 浮世恨みとてぃ 行ちゅる苦りしゃ 繰り返し
♪あだし世ぬ中ぬ 無情ぬあだ花や 朝夕ちみらりてぃ 胸や焦がり 繰り返し
♪我胴や瓦屋村 肝や里御側 忘てぃ忘ららん 里が情き 繰り返し
♪瓦屋頂登てぃ 真南向かてぃ見りば 島浦どぅ見ゆる 里や見らん 繰り返し
歌意は次の通り。
♪人より美しく生まれた故に 好きでもない男に見染められて
♪奉公を命じられて 心残りのまま生き別れとなり 浮世を恨んで生きてゆく苦しさよ
♪恨む世の中で 情けないあだ花は 朝夕囲い込まれて 胸は焦がれるばかり
♪わが身体は瓦屋村にあるけれど 心は貴方のお側にある
忘れるに忘れられない 貴方の情け
♪瓦屋の頂きに登って 南に向かって見ると 故郷の村は見えるけれど
貴方の姿は見えない
5番は、有名な琉歌で古典の名曲だが、あとは1970年代に作られた歌詞と民謡である。今回は、三線はあまり手が強張らずに弾けた。ただ、歌に入ると一番の歌詞の後半で、歌詞が飛んでしまい、省略して歌ってしまった。でも、聴くほうは気がつかないみたいだ。
「初めて聞いたけれどいい曲ですね」と感想を寄せてくれる人がいた。
ファクトリーは今回、飛び入りもあり20組ほど演奏した。恒例となった南亭こったいの落語は、「天狗裁き」の演題。話が面白く、大受けだった。
このところ何カ月もごぶさただった上原敏明さんが久しぶりに出演。「風」の「海岸通り」をしっとりと歌い聴かせた。 ギター名手によるカルテット「ふぇーぬかじ(南風)」は、ロシア民謡メドレーとラテンの名曲「ベサメムーチョ」をスイング調で演奏して、楽しめた。
先月、美味しいゴーヤーチャンプルーと楽しいカラオケに誘ってくれた浦添の伊波さんは、いつものようにオリジナル曲を披露した。
ツレは、17日のシニア・ピアノ・コンサートで演奏するピアノの名曲「渚のアデリーヌ」を弾いた。ポップスの曲とはいえ、まだ初めて1年7カ月で弾くのには、かなれ難しい。でも、しっかり、メリハリもきかせて、美しい曲の魅力を伝えた。
不思議なことに、前日のリハーサルでは完璧に弾けたのに、本番では2,3度つまづいた。でも、全体がよく演奏できていたので、たいして気にならない。ただ本人は、すごく落ち込んでいた。でもそれが本番というもの。
回りからは「とってもいい演奏だった」「とても1年7カ月とは思えない」「前に聴いたより、すごく上手くなっている」と好評だった。
ファクトリーは今回から、演奏会の途中に、食事を出すことになった。そのためもあるのか、演奏中におしゃべりが多く、出番がまだ来ないため、ギターの練習をする人もいて、雑音がひどい。自分が演奏する時、雑音を出されると誰もがいやなはず。お互いに、他人の演奏を良く聞き、自分の演奏も聴いてもらうという、当たり前のルールを守ってほしい。
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