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2013年11月28日 (木)

沖縄民謡に歌われる民具、ソーキ

沖縄民謡に歌われる民具

 

 沖縄民謡には、さまざまな民具が登場する。庶民が生活の中で用いる民具は、それを通して、その当時の暮らしがしのばれる。
 
 民具が登場する曲の代表格が、各地の産物を売り込む商人の姿を歌った「スウキカンナ節」だ。

 一口に民具といっても、沖縄と大和では同じ物もあれば、沖縄にあって大和ではみかけない民具もある。同じ民具でも、呼び名が違うこともある。とまどうこともしばしばである。

 上江洲均著『沖縄の民具と生活』を読んだ。そのなかからいくつか紹介したい。

ソーキ

 スウキカンナ節でまず登場するのが「ソーキ」「ミージョーキ」である。これは、竹で編んだ丸いザルのこと。ソーキは全国的に分布し、西日本ではショウケ、ソーケと呼び、東日本ではザルという呼び方が多い。そういえば、郷里の高知も祖母が「ソーケ」と呼んでいたことを思い出す。

ソーキは、円形が主で、小さいものは直径30センチ、大きいと60センチ、平均40センチくらいある。サツマイモや野菜洗い、米の水切りによく使われた。食器の水切りにも使った。Img013_2


          

       ザルを編む。絵は上江洲均著『沖縄の民具と生活』から

「ミ=箕」と「ソーキ=筲箕」は、「中国大陸に源を発する名称ならびに技法」だそうだ。二つの竹製品は、日本と琉球列島に早くから伝わったはずだが、「ミ=箕」は琉球では使われない。ソーキだけが古くから使われた。

 「ミ」はU字の片口型で、前部は切り、横から後部にかけて丸く編み上げている。郷里の高知でもよく使われていた。ミに穀物など載せて振っていた記憶がある。
 
 

 Img012_2


          ミージョーキ。同書から


沖縄には、なぜ「ミ」がないのかは不明だ。でもその代わりに「円形箕」がある。これが「ミーゾーキ」「ミージョーキ」とか呼ばれる。これは「ミ」と「ソーキ」の複合語である。

 スウキカンナ節は、「あなたのソーキは曲がりが悪いから、私のミージョーキを買ってください」という。

上江洲氏は著書で、ソーキとミージョーキの違いについて特に説明していない。民謡三線サークルの仲間に、両者の違いについて聞いてみた。「ミージョーキは、穀物などを載せてふるい、風でいらないものを飛ばすのに使う。それがミージョーキのはず。沖縄にはミはなかったよ」という。やはり、ほとんど「ミ=箕」と同じ使い方がされている。「ミ」はなくてもことは足りたのだろう。大きさと用途で名称が違っていたのだろう。

ちなみに、肋骨のことを沖縄では「ソーキ」と呼ぶ。竹ザルのソーキと形が似ている。「その骨を幾条かの経ヒゴに見立てた命名であった」と上江洲氏は述べている。

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