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2013年11月25日 (月)

誰が飲むのか「百年古酒」

 糸満市西崎の比嘉酒造を見学する機会があった。明治16年(1883)創業というから創業130年になる。

 琉球王府で料理長職をしていた比嘉昌続(ショウゾク)の息子、昌文(ショウブン)が、首里で創業したとのこと。糸満市には創業100年を記念して工場を移転したそうだ。沖縄には48の泡盛酒造メーカーがあるが、同じ比嘉酒造の名前が二つあるのでまぎらわしい。有限会社比嘉酒造は、「残波」で有名だ。糸満は株式会社で、3代目の昌廣(マサヒロ)の名をとって泡盛ブランドに「まさひろ」とつけている。Img_4091


 工場を訪ねると、「泡盛まさひろギャラリー」があり、1階は試飲ができ販売をしている。2階は泡盛資料館になっている。

 1階奥に小さな泡盛蔵があった。大きな甕がある。なんと百年古酒(クース)をつくっているという。同じフロアには、別にいくつもの大きな甕があり、「百年泡盛古酒元年」という名札が付いている。1990年代から最近まで、いくつもの甕があった。「平和祈願」と大きく書かれた甕もある。

Img_4098

 聞いてみると、こちらは古酒をつくる「友の会」のメンバーが共同で百年古酒をつくっているとか。「たまに、友の会の人が泡盛をかきまぜにきますよ」という。

 泡盛の古酒は、ただ泡盛を密閉したまま寝かせればよいというのではない。「仕次ぎ」が欠かせない。甕で古酒をつくるためには、いくつかの甕を用意し、年代順に貯蔵する。一番古酒、二番古酒、三番古酒と貯蔵し、古い親酒に、次に古い酒から補う。順次、次に古い酒から補う。これが「仕次ぎ」と呼ばれるもので、これによって、泡盛の風味を損なわず熟成を図れるそうだ。

Img_4099

 それにしても、20年、30年貯蔵くらいだと、子どもが成人したときなど記念すべき年に熟成した古酒飲むというのはよく聞くことだ。でも、百年泡盛はだれが飲むのだろうか。「本人は飲めないけれど、子や孫など次世代の人たちが飲むのでしょう」。知人は話していた。

 戦前、首里にはなんと300年近くの年月を経た古酒があったという。沖縄戦で失われたのだろうか。

 2階の資料館には、座間味さんという方の「ヴィンテージコレクション」があった。昔からのビン詰め泡盛が、封を切らないまま数え切れないほど並んでいる。もう今では手にすることはできない幻の泡盛が、昔のままの姿で、包装もそのままである。もうラベルの印刷や包装の紙も変色している。これだけたくさんの泡盛を飲まないで保存するとは驚きである。酒好きの人は、飲まないで保存するなんてとてもできない。「うーん。これは酒好きにはできない。酒を飲まない人じゃないだろうか」と仲間で話した。

 でも、酒を飲まない人が泡盛を収集したいと思うだろうか。泡盛をたしなむ、だからこそ泡盛を収集して残したいと思ったのかもしれない。

Photo_3

 座間味さんは、比嘉酒造の関係者ではないが、貴重なコレクションをこの資料館であずかって展示している。「もう高齢の方ですけれど、たまに見えますよ」と社員の方は話していた。写真は資料館は「撮影禁止」なので、比嘉酒造のホームページからお借りした。

 

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