アルテで「時代の流れ」を歌う
毎月恒例のアルテミュージックファクトリーの今月のテーマは年の暮れだから「年」。嘉手苅林昌が戦後、バス停で待っている間に創ったという「時代の流れ」を歌った。
ギターサークルの演奏
これを選曲したのは、年が重なり時代がつくられるから。それと歌詞の中に「九年母(クニブ)」が出てくる。ミカンのことだ。
ただ、歌詞は元歌ではなく、復帰の後につくられた「新時代の流れ」である。
♪唐ぬ世から大和ぬ世 大和ぬ世からアメリカ世 ひるまさ変わたるこの沖縄
♪アメリカ世や嫌(ガマ)らんりち 又ん大和世成いびたしが
何がましやらむる解らん
♪銭や円からドルに成て またん円に成いびたしが 変わるか度損るする
♪車あ昔え右通り 今や左るる通やびん 何時ぬ何時までん戸惑ぬう
♪山や昔えウチナー物 九年母ん苺(イチュビ)ん取らりたしが
今や基地成てアメリカ物
♪海ん昔やウチナー物 我達や何時やて入らりたしが 今やリゾート勝手なてぃ
♪変わい変わたる事やしが 何時ん変わらん基地ぬ島
何時か変わゆがましなゆが
意訳すれば次の通りである。
♪中国に服属した世から日本の支配の世になった さらに日本の世からアメリカ統治
の世になった 不思議に変わってきたこの沖縄だ
♪アメリカ統治は我慢ならない世だった また復帰して日本に戻ったが
何がよくなったのかよくわからない
♪通貨は円からドルになり またも円になった だが通貨が変わるたびに損しているよ
♪車は復帰して右通行から左通行に変わった いつまでも戸惑うことだ
♪山は昔、みんな沖縄のものだった ミカンも野イチゴも取り放題だった
いまは米軍基地にとられてアメリカ物になってしまった
♪海は昔、沖縄のものだった でれでも自由に入ることができた いまはリゾートホテル
に勝手に使われている
♪世の中は変わり変わってきたけれど 何時までも変わらないのは基地の島
という現実 何時か変わるだろうか もっとましになるだろうか
演奏してみると、早くなってしまう。もっとゆっくり弾きたいのに、思い通りにならない。
「こんな歌詞があったのは知らなかったですね」との感想があった。
ツレは前回とその後のシニアピアノコンサートで演奏した「渚のアデリーヌ」が満足に弾けなかったので、このまま年は越せないからと再度、この曲に挑戦した。なかなかピアノがよく鳴っていたと思う。
今回、トリをつとめたのは、今帰仁在住のクラシックギターリストの与那嶺しんさん。ツレがフォーク歌手・ふーみさんのライブでたまたま知り合い、演奏できる場を探しているというので、アルテを紹介したら、駆けつけてくれた。東京で10年間、先生について習っていて、1年前帰ってきたという。 「バッハのアンダンテ」を演奏した。「アンコール!」の声が飛び、それに応えて「椿姫幻想曲」を演奏した。オペラ曲をギター演奏用に編曲したもの。どれも素晴らしい演奏で、魅了された。
その他、顔なじみの面々が自慢の演奏を披露した。
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