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2013年12月 1日 (日)

沖縄民謡に歌われた民具、ヘラ

ヒーラ(へら)


 沖縄に来て、郷里の高知県あたりでは見かけなかった農具に「ヒーラ(ひら)」がある。農作業を見たのではなく、伝統芸能の踊りで登場する。最初見たときに、これは見たことがない農具だ。なんだろうと不思議に思った。

ヘラとは、「片手に握って、芋づるの植えつけや除草に使う小農具」のことだ。平たい鉄の片方に柄を通すミゾを作り、そこへ叉木を差したものである。
 
 田畑を耕すのにも使った。

                                             

Photo

 

                『国場誌』から

 日本でよく見かけたのは鋤(スキ)である。長方形の刃床の部分に取手の柄がついている。ヘラに似ているが、異なるのは柄のつき方である。鋤は、刃床の直線上に柄がついている。ヘラは、刃床に直角に柄がついている。鋤の図は「goo辞典」から。
 
 鋤は、おもに手と足の力を利用して土を掘り起こす農具のことをいう。犂(スキ)があるが、これは馬や牛に引かせて田畑を耕す農具である。人力で土を掘り起こすのは重労働だが、牛馬で犂を引かせれば作業は楽にできる。

上江洲均氏は「牛耕用犂(スキ)は、沖縄諸島でも使われて来たが、鋤は入って来なかったものか、あるいは入ったが、その後永くは残らなかったものか、見ることはできない」という。沖縄の場合、ヘラがよく使われ「犂(スキ)または鋤(スキ)、あるいは鍬(クワ)の農耕文化ではなく、ヘラの文化といえよう」と指摘している(『沖縄の民具と生活』)。

 戦後も新造して使用された。戦後いつのころからか、柄まで一枚の鉄を曲げて作ったものが考案された。現在もこの系統のヘラが多数を占めている(上江洲均著『沖縄の民具と生活』)。

Goo

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